小説の再編集とか、資料とか、必要な諸々を置いておくブログ
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「相葉さん、相葉さん」
「なぁに?」
「ちょっとお願いがあるんですけど」
「俺にできることなら、良いよ?」
「本読み、付き合ってくれません?」
「ほんよみ?いいけど・・・・どうしたの?めずらしいねっていうか、初めてじゃない?にのがそんなこと言うの」
「ええ・・・。今回はちょっと気合が入ってて。最終回の本なんですけど」
と言って、相葉に台本を渡す。『拝啓、父上様』の最終回の台本だ。
「そうなんだぁ。よしよし!付き合ってやろうじゃないか!!」
何故か腕まくりをする相葉。二宮からこんな頼みごとをされるなんて、相葉は嬉しくて仕方がなかった。二宮が自分を頼ってくれるなんて。浮かれた相葉は、二宮が一瞬見せた不適な笑みに気付くことはなかった。
「んで、おれは誰やればいいの?」
台本片手に首をかしげる。そんな相葉を二宮は、口の端をさらに上げた。
「えっとですね・・・ここです」
台本を覗き込み、相葉に読んで欲しいところを指差す。
「ここ?なんか、そんなに大変そうなシーンじゃなくない?それに・・・おれがこれ、言うの?」
相葉が少し嫌そうな顔をした。
「そんなことないですよ!とっても重要なんです!俺はここが物語の一番大事なところだと思ってるんです。きっと脚本書いた先生だってそうだよ!」
「そ、そう・・・」
二宮のあまりの勢いある力説振りに頷くことしかできない相葉。
「じゃあ、始めましょうか?」
やけに上機嫌で、気合の入った二宮に少し気後れしていた相葉だが、引き受けたからには頑張ろうと、気を取り直して台本を見つめた。
「おっけぃ!いつでもどうぞ」
「んふふ。じゃあ、お願いします。あ、本読みだけど、気持ち入れたいから、相葉さんもちゃんと感情込めてやってよ?」
「わかってるって。」
そして、二宮がどうしてもやりたかった本読みが始まった。その場面とは・・・・。
『お兄ちゃんっ!』
一平とエリのシーンだった。二宮が執拗にやりたがった理由・・・・。ただ単に相葉に『お兄ちゃん』と言わせたかったのだ。そんなこととは知らず、二宮のため一生懸命感情を込める相葉。
二宮はというと・・・・。とてつもなく口元を緩ませている。相葉に気付かれないよう本で隠しているが・・・。
「あ。すいません、相葉さん。今のトコ、もう一回いいですか?」
「へ?うん。じゃ、もう一回・・・・って、なんか近くない?」
この2人って、そんな関係じゃないよね?ソファーに座っていた2人だが、その距離は今にも触れてしまいそうなほどに近い。二宮の手は相葉の腰に回っていた。その距離に相葉は戸惑う。
「そんなことないですよ。ほら、続けて?」
「う、うん・・・『時夫君がね、どうしても知りたいって』」
「何をですか?」
『私の胸のサイズ』
「教えたんですか!?」
『教えた。ついでに少しなら触っても良いよって』
「言ったんですか!?」
二宮は少しムッとしている。自分から頼んでおきながら、その台詞が憎らしくて仕方がない。ヨコめ。今度会ったら下剤でも飲ませてやる。全く関係のない恨みを持たれた哀れな横山。そんな事には気付かずに、頑張る相葉。そして・・・・。
『ねぇ、お兄ちゃん。私たち、ずっと良いお友達でいようね?』
そう言って、二宮を見つめ笑顔を見せる相葉(台本に書いてある)
「・・・・・」
次は二宮の台詞のはずなのに、言葉が続いてこない。
「にの?」
不思議に思って二宮の顔を覗き込もうとすると・・・。
「うわっ!!」
急に抱きしめられた。
「ちょっ!にの!!そんなのここに書いてないよぉ」
片手に持っていた台本を振って訴える。
「あーもう!無理!!」
そう言いながら、二宮は相葉の肩に顔を擦り付ける仕草をする。
「なにが?」
事態が飲み込めず、いまだにきょとんとしている相葉。自分は何かヘマをしたのかと考えをめぐらすが、思い浮かばない。もちろん、相葉に何の落ち度もない。落ち度があるとすれば、二宮に惚れられたということだろう。
「だって、あんた。可愛いお顔して『お兄ちゃん』とか言うんだもん。俺、もう限界。我慢できなくなっちゃった」
自分勝手な理由を、相葉のせいにしてそのまま相葉をソファーに押し倒す。
「え、え?ちょっと・・・・」
急な展開について来られないで居る相葉を尻目に服を脱がせにかかる。
「もう、お兄ちゃんは何でも言うこと聞きますよ。あ、でもいい友達にはなれませんけど」
だって、お兄ちゃんの息子さんは、あんたとは友達になれないって言ってますもん。
「友達相手にこんな状態にはならないでしょ?」
そう言って相葉の手を、自分のソコヘと導く。
「なっ!!なんでっ!?」
熱い二宮に驚き手を引こうとするが、二宮は許さなかった。首筋を舐め上げ、片方の手は相葉の中心へと這わす。
「あっ、ちょ・・・ん・・・・やぁ・・」
素直な反応を見せる相葉に二宮の機嫌は最高潮に達する。
「んふふ・・・かぁわいいっ!」
一気にズボンも下着も下ろし、直接相葉を刺激する。
「あぁっ・・・だめぇ・・・にのっ。そんな・・・したらぁ」
快楽に弱く、流されやすいことに加えて、相葉の弱いところなど知り尽くしている二宮に触れられている相葉には、すでに抵抗する術などなかった。
「にのじゃなくて、『お兄ちゃん』って・・・呼んでごらん?」
完全に楽しんでいる二宮は更に相葉を翻弄する。
「あ・・・はっん・・おっ・・にぃちゃ・・・?あっあ・・」
「イく?イッちゃうの?」
何度も頷く相葉だが、それを見て二宮は手を止めた。
「はっ・・・ん・・どうしてぇ・・・」
生理的な涙を瞳に湛え、二宮を懇願するように見つめる。
「んふふ。だぁって、1人でキモチいいなんて、ずるい。ねぇ、一緒にキモチよくなろうよ。ね?」
二宮は相葉が自分のお願いに弱いことを知っていた。そして、当然ながら断れない相葉。断る理由もないし、何よりこの状態がつらい。
「うん・・・おねがいっ!はやく・・・してぇ・・」
「まだ、だめぇ。ほら、俺の準備がまだでしょ?」
そう言って相葉の目前に情熱的に熱くなったソレを差し出した。相葉は戸惑うことなくソレを自らの口内へと誘導する。
「はむ・・・ちゅ・・・くちゅ・・・んぱっ」
2人の吐息と、厭らしい音だけが響く室内。
「んっ・・・はぁ・・上手いね、あんた。最高」
相葉の頭を撫でながら、うっとりと二宮が言った。そうしたのは、もちろん俺だけど。褒められて嬉しいのか、相葉は顔を前後に動かしながら目元を赤くする。
「はっ・・ん、もういいよ。ほら、後ろ向いてお尻あげて?」
言われたとおりの格好になり、振り返って二宮を見つめる相葉はひどく扇情的で、二宮は煽られっぱなしだ。何か・・・悔しい。二宮は相葉の綺麗な双丘に噛み付いた。
「あっ!!に、にの!?ああっ・・ん・・・やぁ・・」
それすらも快感なのか、相葉が嬌声を上げる。そのまま相葉の蕾に口付け、舌で解していく。
「あっ、あっん・・・ふぁっ・・・にぃ・・・のぉ・・んっ!」
入れていた舌を抜き、代わりに指を挿入する。
「にのじゃないでしょ?『お兄ちゃん』」
そう言って、指を激しく動かした。
「いっ・・・あぁん。お・・・にぃちゃぁんっ・・・」
ソファーに顔を擦り付けて快感に耐える相葉。
「んふふ、いいね・・・『お兄ちゃん』って・・・。なんか、イケナイことしてる気分・・」
二宮は楽しそうに相葉の耳元で囁いた。
「も・・う、おねが・・・い・・・んっ!」
早く決定的な刺激が欲しくて二宮を求める。
「・・・そうですね。俺ももう限界。早くあんたに入りたい・・・」
相葉の中から指を引き抜いた。
「あっ、ま、まって・・・」
二宮の台詞と、次に来るであろう衝撃に相葉が焦ったような声を出した。
「大丈夫。分かってるよ、あんたの言いたいことは」
察した二宮は相葉を仰向けにして、くっつきそうなほどに顔を近づけた。
「俺の顔見てイきたいんでしょ?」
「・・・うん」
二宮を見つめ、顔を赤らめて頷く。
「ホントに可愛いんだから・・・」
相葉の足を左右に大きく開くと、蕾に自身を宛がい、唇にチュッとキスをした。
「ふふっ、今日初キッス!・・・いくよ?」
そう笑って、相葉の中へと入っていく。
「んっ・・・・はぁ・・・」
異物の進入に眉を寄せて耐える。二宮がなるべく楽なように、息を吐き全身の力を抜く。そんな相葉の献身的な姿が、愛おしくもあるが、二宮のサディスティックな部分を刺激するのだ。むちゃくちゃに揺さぶりたい衝動を、奥歯を噛み締めてやり過ごすと、ゆっくりと動き出した。
「んっ、んっ・・・あっ」
動きに合わせて、相葉も腰を揺らす。
「・・・んっ、どう?キモチいい?」
「・・・あっん・・・きもち・・いいっ・・・に・・・おにいちゃ・・の・・おっきぃ・・んっ」
「んははっ!それ最高・・・。俺も今ので、ヤバくなってきちゃった・・・」
律儀に『お兄ちゃん』を守る相葉に愛しさがこみ上げ、二宮は動きを激しくした。肌のぶつかる音が、その激しさを物語る。
「あっ!あぁっん、そんな・・・はげしっ・・・だめぇっ・・・いっちゃ・・よぉ」
縋るものを求め、相葉は二宮の首に腕を回した。
「んっ、は・・・あいば・・・さんっ!ほらっ、それじゃ俺の顔見えないよっ?」
相葉の首に跡を残し、腕を解く。
「うっん・・・あっ・・・にぃのぉ・・・顔・・・みたい」
動きを止めて、涙を流す相葉の顔にキスを落として微笑んだ。
「しっかり俺を見て?一緒にイこうね?」
「・・・うん。にの、だいすき」
相葉も微笑む。
「俺も、愛してる・・・」
もう一度、今度は舌を絡ませ、お互いの息をも奪い尽くすような深く激しいキスを交わした。そして、再び動き始める。
「あふっ・・・んんっ・・・・あ、あ、あっ・・・」
相葉の声は止まらない。二宮にも余裕はなかった。相葉の細い太腿に手を添え、激しく突き上げる。良い所を集中的に攻め、高みへと誘っていく。
「んっ、んっ・・・あぁっ!ふか・・いよぉ・・・あっ、いく、いく・・・にのぉ・・・んああっ!」
「んっ、あいっば・・・っ!」
二宮と見つめ合ったまま、相葉は絶頂を向えて二宮と自分の身体を汚した。同時に二宮も、相葉の中で果てた。相葉の息が落ち着くまで、顔中に啄ばむようなキスを贈り、相葉は嬉しそうにそれを受ける。しばらくして相葉から出ると、二宮はそのまま相葉の上に倒れこむ。
「んっ・・・はぁ。にの、気持ちよかった?」
二宮の背中に腕を回し、抱きしめて相葉が問う。
「当たり前でしょ?あんた、最高だもん」
「うへへ・・・うれしい」
二宮をぎゅっと抱きしめた。それにしても、何でこうなったんだっけ?相葉は首をかしげた。しかし、考えはまとまらず。・・・・まぁ、結果的に気持ち良かったんだからいっか!!実に相葉らしく、強引にまとめた。
「そうだ!にのぉ、おれ上手にほんよみできた?」
「うん。これで良い演技ができそうです。ありがとう」
チュッと触れるだけのキスをしてやると、嬉しそうに目を細めた。
「くふふ、良かった。にののお役に立てて」
さすが相葉というべきか、さすが二宮というべきか、二宮の策略に相葉が気付くことはなかった。相葉に気付かれないように二宮は笑う。やっぱり、あんた最高だわ。
ごめんね、相葉さん。こんな奴に惚れさせて。手放してやれなくて。こんな俺だけど、本気であんたに惚れてんだ。だから、先に謝っておくよ。
ごめんね。あんたは、一生俺のもの。
おわり
「なぁに?」
「ちょっとお願いがあるんですけど」
「俺にできることなら、良いよ?」
「本読み、付き合ってくれません?」
「ほんよみ?いいけど・・・・どうしたの?めずらしいねっていうか、初めてじゃない?にのがそんなこと言うの」
「ええ・・・。今回はちょっと気合が入ってて。最終回の本なんですけど」
と言って、相葉に台本を渡す。『拝啓、父上様』の最終回の台本だ。
「そうなんだぁ。よしよし!付き合ってやろうじゃないか!!」
何故か腕まくりをする相葉。二宮からこんな頼みごとをされるなんて、相葉は嬉しくて仕方がなかった。二宮が自分を頼ってくれるなんて。浮かれた相葉は、二宮が一瞬見せた不適な笑みに気付くことはなかった。
「んで、おれは誰やればいいの?」
台本片手に首をかしげる。そんな相葉を二宮は、口の端をさらに上げた。
「えっとですね・・・ここです」
台本を覗き込み、相葉に読んで欲しいところを指差す。
「ここ?なんか、そんなに大変そうなシーンじゃなくない?それに・・・おれがこれ、言うの?」
相葉が少し嫌そうな顔をした。
「そんなことないですよ!とっても重要なんです!俺はここが物語の一番大事なところだと思ってるんです。きっと脚本書いた先生だってそうだよ!」
「そ、そう・・・」
二宮のあまりの勢いある力説振りに頷くことしかできない相葉。
「じゃあ、始めましょうか?」
やけに上機嫌で、気合の入った二宮に少し気後れしていた相葉だが、引き受けたからには頑張ろうと、気を取り直して台本を見つめた。
「おっけぃ!いつでもどうぞ」
「んふふ。じゃあ、お願いします。あ、本読みだけど、気持ち入れたいから、相葉さんもちゃんと感情込めてやってよ?」
「わかってるって。」
そして、二宮がどうしてもやりたかった本読みが始まった。その場面とは・・・・。
『お兄ちゃんっ!』
一平とエリのシーンだった。二宮が執拗にやりたがった理由・・・・。ただ単に相葉に『お兄ちゃん』と言わせたかったのだ。そんなこととは知らず、二宮のため一生懸命感情を込める相葉。
二宮はというと・・・・。とてつもなく口元を緩ませている。相葉に気付かれないよう本で隠しているが・・・。
「あ。すいません、相葉さん。今のトコ、もう一回いいですか?」
「へ?うん。じゃ、もう一回・・・・って、なんか近くない?」
この2人って、そんな関係じゃないよね?ソファーに座っていた2人だが、その距離は今にも触れてしまいそうなほどに近い。二宮の手は相葉の腰に回っていた。その距離に相葉は戸惑う。
「そんなことないですよ。ほら、続けて?」
「う、うん・・・『時夫君がね、どうしても知りたいって』」
「何をですか?」
『私の胸のサイズ』
「教えたんですか!?」
『教えた。ついでに少しなら触っても良いよって』
「言ったんですか!?」
二宮は少しムッとしている。自分から頼んでおきながら、その台詞が憎らしくて仕方がない。ヨコめ。今度会ったら下剤でも飲ませてやる。全く関係のない恨みを持たれた哀れな横山。そんな事には気付かずに、頑張る相葉。そして・・・・。
『ねぇ、お兄ちゃん。私たち、ずっと良いお友達でいようね?』
そう言って、二宮を見つめ笑顔を見せる相葉(台本に書いてある)
「・・・・・」
次は二宮の台詞のはずなのに、言葉が続いてこない。
「にの?」
不思議に思って二宮の顔を覗き込もうとすると・・・。
「うわっ!!」
急に抱きしめられた。
「ちょっ!にの!!そんなのここに書いてないよぉ」
片手に持っていた台本を振って訴える。
「あーもう!無理!!」
そう言いながら、二宮は相葉の肩に顔を擦り付ける仕草をする。
「なにが?」
事態が飲み込めず、いまだにきょとんとしている相葉。自分は何かヘマをしたのかと考えをめぐらすが、思い浮かばない。もちろん、相葉に何の落ち度もない。落ち度があるとすれば、二宮に惚れられたということだろう。
「だって、あんた。可愛いお顔して『お兄ちゃん』とか言うんだもん。俺、もう限界。我慢できなくなっちゃった」
自分勝手な理由を、相葉のせいにしてそのまま相葉をソファーに押し倒す。
「え、え?ちょっと・・・・」
急な展開について来られないで居る相葉を尻目に服を脱がせにかかる。
「もう、お兄ちゃんは何でも言うこと聞きますよ。あ、でもいい友達にはなれませんけど」
だって、お兄ちゃんの息子さんは、あんたとは友達になれないって言ってますもん。
「友達相手にこんな状態にはならないでしょ?」
そう言って相葉の手を、自分のソコヘと導く。
「なっ!!なんでっ!?」
熱い二宮に驚き手を引こうとするが、二宮は許さなかった。首筋を舐め上げ、片方の手は相葉の中心へと這わす。
「あっ、ちょ・・・ん・・・・やぁ・・」
素直な反応を見せる相葉に二宮の機嫌は最高潮に達する。
「んふふ・・・かぁわいいっ!」
一気にズボンも下着も下ろし、直接相葉を刺激する。
「あぁっ・・・だめぇ・・・にのっ。そんな・・・したらぁ」
快楽に弱く、流されやすいことに加えて、相葉の弱いところなど知り尽くしている二宮に触れられている相葉には、すでに抵抗する術などなかった。
「にのじゃなくて、『お兄ちゃん』って・・・呼んでごらん?」
完全に楽しんでいる二宮は更に相葉を翻弄する。
「あ・・・はっん・・おっ・・にぃちゃ・・・?あっあ・・」
「イく?イッちゃうの?」
何度も頷く相葉だが、それを見て二宮は手を止めた。
「はっ・・・ん・・どうしてぇ・・・」
生理的な涙を瞳に湛え、二宮を懇願するように見つめる。
「んふふ。だぁって、1人でキモチいいなんて、ずるい。ねぇ、一緒にキモチよくなろうよ。ね?」
二宮は相葉が自分のお願いに弱いことを知っていた。そして、当然ながら断れない相葉。断る理由もないし、何よりこの状態がつらい。
「うん・・・おねがいっ!はやく・・・してぇ・・」
「まだ、だめぇ。ほら、俺の準備がまだでしょ?」
そう言って相葉の目前に情熱的に熱くなったソレを差し出した。相葉は戸惑うことなくソレを自らの口内へと誘導する。
「はむ・・・ちゅ・・・くちゅ・・・んぱっ」
2人の吐息と、厭らしい音だけが響く室内。
「んっ・・・はぁ・・上手いね、あんた。最高」
相葉の頭を撫でながら、うっとりと二宮が言った。そうしたのは、もちろん俺だけど。褒められて嬉しいのか、相葉は顔を前後に動かしながら目元を赤くする。
「はっ・・ん、もういいよ。ほら、後ろ向いてお尻あげて?」
言われたとおりの格好になり、振り返って二宮を見つめる相葉はひどく扇情的で、二宮は煽られっぱなしだ。何か・・・悔しい。二宮は相葉の綺麗な双丘に噛み付いた。
「あっ!!に、にの!?ああっ・・ん・・・やぁ・・」
それすらも快感なのか、相葉が嬌声を上げる。そのまま相葉の蕾に口付け、舌で解していく。
「あっ、あっん・・・ふぁっ・・・にぃ・・・のぉ・・んっ!」
入れていた舌を抜き、代わりに指を挿入する。
「にのじゃないでしょ?『お兄ちゃん』」
そう言って、指を激しく動かした。
「いっ・・・あぁん。お・・・にぃちゃぁんっ・・・」
ソファーに顔を擦り付けて快感に耐える相葉。
「んふふ、いいね・・・『お兄ちゃん』って・・・。なんか、イケナイことしてる気分・・」
二宮は楽しそうに相葉の耳元で囁いた。
「も・・う、おねが・・・い・・・んっ!」
早く決定的な刺激が欲しくて二宮を求める。
「・・・そうですね。俺ももう限界。早くあんたに入りたい・・・」
相葉の中から指を引き抜いた。
「あっ、ま、まって・・・」
二宮の台詞と、次に来るであろう衝撃に相葉が焦ったような声を出した。
「大丈夫。分かってるよ、あんたの言いたいことは」
察した二宮は相葉を仰向けにして、くっつきそうなほどに顔を近づけた。
「俺の顔見てイきたいんでしょ?」
「・・・うん」
二宮を見つめ、顔を赤らめて頷く。
「ホントに可愛いんだから・・・」
相葉の足を左右に大きく開くと、蕾に自身を宛がい、唇にチュッとキスをした。
「ふふっ、今日初キッス!・・・いくよ?」
そう笑って、相葉の中へと入っていく。
「んっ・・・・はぁ・・・」
異物の進入に眉を寄せて耐える。二宮がなるべく楽なように、息を吐き全身の力を抜く。そんな相葉の献身的な姿が、愛おしくもあるが、二宮のサディスティックな部分を刺激するのだ。むちゃくちゃに揺さぶりたい衝動を、奥歯を噛み締めてやり過ごすと、ゆっくりと動き出した。
「んっ、んっ・・・あっ」
動きに合わせて、相葉も腰を揺らす。
「・・・んっ、どう?キモチいい?」
「・・・あっん・・・きもち・・いいっ・・・に・・・おにいちゃ・・の・・おっきぃ・・んっ」
「んははっ!それ最高・・・。俺も今ので、ヤバくなってきちゃった・・・」
律儀に『お兄ちゃん』を守る相葉に愛しさがこみ上げ、二宮は動きを激しくした。肌のぶつかる音が、その激しさを物語る。
「あっ!あぁっん、そんな・・・はげしっ・・・だめぇっ・・・いっちゃ・・よぉ」
縋るものを求め、相葉は二宮の首に腕を回した。
「んっ、は・・・あいば・・・さんっ!ほらっ、それじゃ俺の顔見えないよっ?」
相葉の首に跡を残し、腕を解く。
「うっん・・・あっ・・・にぃのぉ・・・顔・・・みたい」
動きを止めて、涙を流す相葉の顔にキスを落として微笑んだ。
「しっかり俺を見て?一緒にイこうね?」
「・・・うん。にの、だいすき」
相葉も微笑む。
「俺も、愛してる・・・」
もう一度、今度は舌を絡ませ、お互いの息をも奪い尽くすような深く激しいキスを交わした。そして、再び動き始める。
「あふっ・・・んんっ・・・・あ、あ、あっ・・・」
相葉の声は止まらない。二宮にも余裕はなかった。相葉の細い太腿に手を添え、激しく突き上げる。良い所を集中的に攻め、高みへと誘っていく。
「んっ、んっ・・・あぁっ!ふか・・いよぉ・・・あっ、いく、いく・・・にのぉ・・・んああっ!」
「んっ、あいっば・・・っ!」
二宮と見つめ合ったまま、相葉は絶頂を向えて二宮と自分の身体を汚した。同時に二宮も、相葉の中で果てた。相葉の息が落ち着くまで、顔中に啄ばむようなキスを贈り、相葉は嬉しそうにそれを受ける。しばらくして相葉から出ると、二宮はそのまま相葉の上に倒れこむ。
「んっ・・・はぁ。にの、気持ちよかった?」
二宮の背中に腕を回し、抱きしめて相葉が問う。
「当たり前でしょ?あんた、最高だもん」
「うへへ・・・うれしい」
二宮をぎゅっと抱きしめた。それにしても、何でこうなったんだっけ?相葉は首をかしげた。しかし、考えはまとまらず。・・・・まぁ、結果的に気持ち良かったんだからいっか!!実に相葉らしく、強引にまとめた。
「そうだ!にのぉ、おれ上手にほんよみできた?」
「うん。これで良い演技ができそうです。ありがとう」
チュッと触れるだけのキスをしてやると、嬉しそうに目を細めた。
「くふふ、良かった。にののお役に立てて」
さすが相葉というべきか、さすが二宮というべきか、二宮の策略に相葉が気付くことはなかった。相葉に気付かれないように二宮は笑う。やっぱり、あんた最高だわ。
ごめんね、相葉さん。こんな奴に惚れさせて。手放してやれなくて。こんな俺だけど、本気であんたに惚れてんだ。だから、先に謝っておくよ。
ごめんね。あんたは、一生俺のもの。
おわり
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