小説の再編集とか、資料とか、必要な諸々を置いておくブログ
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年男になる貴方へ。
また四ヶ月間年上になってしまう事への悔しさとかは、もうこの長い月日の中で薄れてしまったけれど。一つ、年を重ねる事が。また一歩、俺達の距離を縮める事になれば良いな。
二十四歳、おめでとう。
光一、今年は一緒に何しようか。いつもの素振りででも甘い声で提案したら貴方は、「じゃ、一緒に一杯仕事しよ」って言うやろね。お日様みたいな笑顔、きらきら振り撒いて。
嬉しそうな顔見たらきっと、俺も笑って頷いてしまうだろう。やっぱキンキやね、なんて事位は言うかも知れん。いつも通りの空気になって、それでも楽しいかな。
俺がもう必死に仕事に追い付かなくなってから、どれ位経つんやろ。この年月を後悔した事なんてないけれど。
一人の間、歯を食い縛って必死に頑張り続けた貴方は。俺の知らない、大人の顔をする様になったね。それを切なさと共に嬉しい気持ちで見詰められる様になった俺も、少しは大人になれたんかな。
可笑しいな。昔は大人になんて絶対ならんて思ってたのに。『大人』って呼ばれる歳になってから急に、大人になりたなったわ。あれだけ拒絶し続けた世界も、今は大切な俺の一部になっている。そう思えるようになったんは、勿論お前のおかげやで。
俺は今、お前の隣にちゃんと立ててるか?不安は今年もついて回りそうや。弱い俺の心情の揺れにも慣れて。光一は、柔らかく笑ってくれている。
ありがとう、なんて言葉じゃとても足らん位感謝しとるよ。
今年はもう少し、男前になるからな。そんで、光ちゃん守ってやんねん。
いつもいつも自覚のない君やから、この際はっきり言うとくけど。スタッフやら共演者やらが触れて来るんは、絶対セクハラやぞ!
お前は触られても仕事やからってにこにこしてるし。其処は我慢するとこちゃう。相手殴り飛ばす位の気持ちでいるべきや。
後なあ、懐いた人に見境なく触んのもやめろ。無防備過ぎんねん。絶対、絶っ対勘違いされてるからな!
本当に、自覚なさ過ぎや。俺がどれだけの人間に牽制掛けてんのか知ってんのか?……否、知られても俺がやばいだけなんやけどな。
だから、もう。それ以上綺麗になるのはやめて下さい。
毎年毎年、これ以上は無理だと思うのに、更に美しく変貌を遂げて行く貴方に。俺は気が狂うのではないかと、不安です。
今年もまた可愛くなったりでもしたら、今度こそ本当に誰の目にも触れんように閉じ込めてまうからな。これだけは、覚悟しとけよ。
プライベートも去年は充実してたから、あんま具体的な事思い付かへんなあ。今年は思い切って、完全プライベートで旅行でもしてみるか。
海外旅行。……あーでも、飛行機嫌やな。ま、そんな予定はゆっくり考える事にして。
今年こそ、ちゃんと切り出してみようか。「一緒に暮らそう」と。
基本的にどちらか片方の部屋にしかいないのだから、何の問題もないと思うのだけど。きっとまだ、怯えた心があるのだろう。
近くに行き過ぎて嫌われるのを恐れている。見せたくない部分を繕えなくなる事に恐怖を抱いていた。全てを差し出す事に今でも躊躇している。
鉄壁に守られた脆い内面は、簡単に傷つくから。
阿呆やな。これだけ光一の良い所も悪い所も全部知っていて、知り尽くしていて、それでも尚一緒にいたいと思っているのに。もう行ける所まで一緒に行くつもりなのに。
まだお前は、俺に逃げ道を用意して。自分が追い込んでしまわないようにと細心の注意を払って。そんなんいらんっちゅーねん。
なかなか思いの全部は伝わらない。もどかしい距離を埋めたかった。頭で理解出来ないのなら、温もりで溶かすしかない。そんな距離を手に入れたかった。
やっぱり早い内に提案、やな。もう、逃げ道なんか作らせへんで。
去年散々別々にされた事で、プラスに働いた事も沢山あった。お互いを遠くで見詰めて初めて気付く知らない表情、それでも一番近くにいると言う優越感。離れていても感じる信頼。自分が辛い時に黙って傍にいてくれる温もり。
全てが二人を安心させた。全てが、二人を成長させたのだと思う。二人でいる事を焦らなくなった。
離すだけ離されて気付いた、相方の存在と言う重みは、もしかしたら恋人以上かも知れない。そんな風に思えるまでに至ったのだ。もう今年は、恐れる物等何もなかった。
だからこそ、少しだけ。たった一つ。密かな願いを口にする事が許されるのなら。
今年こそは一緒にいさせて下さい。俺の目の届く所に。いつでも光一を。そんな貪欲な俺の願い。
お前が聞いたら、一体どんな顔するんやろな。
今年は。あんま頑張らんとゆっくり行こうや。厄年やしな。厄は周りの人間に迷惑掛けるんやって。お前、そう言うの一番嫌いやろ?
だからさ。
一歩一歩確実に、周りを見ながらいつも通り手繋いで歩こう。走ったりしたらあかんで?立ち止まって自分の来た道振り返んのも大事な事や。
これもきっと嫌いやろうな。でも、俺達に必要な事やねん。
立ち止まって振り返るのが怖いんなら、一緒におったるから。手を離す事だけはもう絶対にしない。
まだまだ先は長いんやから。息切れせんように、行こな。
こんな事言っても、やっぱり最初から一人で突っ走る貴方だけど。今年も一緒に頑張ろうな。
誕生日、おめでと。もうちょい待っとって。
また四ヶ月間年上になってしまう事への悔しさとかは、もうこの長い月日の中で薄れてしまったけれど。一つ、年を重ねる事が。また一歩、俺達の距離を縮める事になれば良いな。
二十四歳、おめでとう。
光一、今年は一緒に何しようか。いつもの素振りででも甘い声で提案したら貴方は、「じゃ、一緒に一杯仕事しよ」って言うやろね。お日様みたいな笑顔、きらきら振り撒いて。
嬉しそうな顔見たらきっと、俺も笑って頷いてしまうだろう。やっぱキンキやね、なんて事位は言うかも知れん。いつも通りの空気になって、それでも楽しいかな。
俺がもう必死に仕事に追い付かなくなってから、どれ位経つんやろ。この年月を後悔した事なんてないけれど。
一人の間、歯を食い縛って必死に頑張り続けた貴方は。俺の知らない、大人の顔をする様になったね。それを切なさと共に嬉しい気持ちで見詰められる様になった俺も、少しは大人になれたんかな。
可笑しいな。昔は大人になんて絶対ならんて思ってたのに。『大人』って呼ばれる歳になってから急に、大人になりたなったわ。あれだけ拒絶し続けた世界も、今は大切な俺の一部になっている。そう思えるようになったんは、勿論お前のおかげやで。
俺は今、お前の隣にちゃんと立ててるか?不安は今年もついて回りそうや。弱い俺の心情の揺れにも慣れて。光一は、柔らかく笑ってくれている。
ありがとう、なんて言葉じゃとても足らん位感謝しとるよ。
今年はもう少し、男前になるからな。そんで、光ちゃん守ってやんねん。
いつもいつも自覚のない君やから、この際はっきり言うとくけど。スタッフやら共演者やらが触れて来るんは、絶対セクハラやぞ!
お前は触られても仕事やからってにこにこしてるし。其処は我慢するとこちゃう。相手殴り飛ばす位の気持ちでいるべきや。
後なあ、懐いた人に見境なく触んのもやめろ。無防備過ぎんねん。絶対、絶っ対勘違いされてるからな!
本当に、自覚なさ過ぎや。俺がどれだけの人間に牽制掛けてんのか知ってんのか?……否、知られても俺がやばいだけなんやけどな。
だから、もう。それ以上綺麗になるのはやめて下さい。
毎年毎年、これ以上は無理だと思うのに、更に美しく変貌を遂げて行く貴方に。俺は気が狂うのではないかと、不安です。
今年もまた可愛くなったりでもしたら、今度こそ本当に誰の目にも触れんように閉じ込めてまうからな。これだけは、覚悟しとけよ。
プライベートも去年は充実してたから、あんま具体的な事思い付かへんなあ。今年は思い切って、完全プライベートで旅行でもしてみるか。
海外旅行。……あーでも、飛行機嫌やな。ま、そんな予定はゆっくり考える事にして。
今年こそ、ちゃんと切り出してみようか。「一緒に暮らそう」と。
基本的にどちらか片方の部屋にしかいないのだから、何の問題もないと思うのだけど。きっとまだ、怯えた心があるのだろう。
近くに行き過ぎて嫌われるのを恐れている。見せたくない部分を繕えなくなる事に恐怖を抱いていた。全てを差し出す事に今でも躊躇している。
鉄壁に守られた脆い内面は、簡単に傷つくから。
阿呆やな。これだけ光一の良い所も悪い所も全部知っていて、知り尽くしていて、それでも尚一緒にいたいと思っているのに。もう行ける所まで一緒に行くつもりなのに。
まだお前は、俺に逃げ道を用意して。自分が追い込んでしまわないようにと細心の注意を払って。そんなんいらんっちゅーねん。
なかなか思いの全部は伝わらない。もどかしい距離を埋めたかった。頭で理解出来ないのなら、温もりで溶かすしかない。そんな距離を手に入れたかった。
やっぱり早い内に提案、やな。もう、逃げ道なんか作らせへんで。
去年散々別々にされた事で、プラスに働いた事も沢山あった。お互いを遠くで見詰めて初めて気付く知らない表情、それでも一番近くにいると言う優越感。離れていても感じる信頼。自分が辛い時に黙って傍にいてくれる温もり。
全てが二人を安心させた。全てが、二人を成長させたのだと思う。二人でいる事を焦らなくなった。
離すだけ離されて気付いた、相方の存在と言う重みは、もしかしたら恋人以上かも知れない。そんな風に思えるまでに至ったのだ。もう今年は、恐れる物等何もなかった。
だからこそ、少しだけ。たった一つ。密かな願いを口にする事が許されるのなら。
今年こそは一緒にいさせて下さい。俺の目の届く所に。いつでも光一を。そんな貪欲な俺の願い。
お前が聞いたら、一体どんな顔するんやろな。
今年は。あんま頑張らんとゆっくり行こうや。厄年やしな。厄は周りの人間に迷惑掛けるんやって。お前、そう言うの一番嫌いやろ?
だからさ。
一歩一歩確実に、周りを見ながらいつも通り手繋いで歩こう。走ったりしたらあかんで?立ち止まって自分の来た道振り返んのも大事な事や。
これもきっと嫌いやろうな。でも、俺達に必要な事やねん。
立ち止まって振り返るのが怖いんなら、一緒におったるから。手を離す事だけはもう絶対にしない。
まだまだ先は長いんやから。息切れせんように、行こな。
こんな事言っても、やっぱり最初から一人で突っ走る貴方だけど。今年も一緒に頑張ろうな。
誕生日、おめでと。もうちょい待っとって。
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