小説の再編集とか、資料とか、必要な諸々を置いておくブログ
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俺の中には常に相葉さんがいる。それはどんな時でも変わりはなくて、相葉さんの存在はいつでも俺の根底にあるのだ。
例えば一緒にいるとき。お互いに違うことをしながらも、気づけば視界の端に必ず入るようにしている。
例えば仕事のとき。いつでも彼のフォローにまわれるよう、彼の言動は逃さない。別々の仕事でも、彼の出るものは欠かさずチェックしている。
例えば一人のとき。ゲームをしてても、買い物に行っても、ふとした瞬間に彼を思い出している。
いつも考えてるわけじゃない。でも、いつも想ってる。
俺の想いが空から降る雨粒ならば、この地はすでに大海原の中だろう。俺の気持ちが燃え盛る炎なら、太陽系なんてとっくに燃えつきている。結局はいつでもどこでも相葉さんのことばかりということだ。それくらい俺の中に相葉雅紀はいつも在るのだ。
居るのではなく、在る。そう表現するのが正しいだろう。俺にとって唯一無二の存在。汚すことを憚れる程に純粋で綺麗なひと。それが俺にとっての相葉雅紀なのだ。
「にぃの。何やってんの?ひとりでボーっとしてる」
「んー?ちょっとね、色々と考えていたんです」
俺の顔を覗き込むその可愛い姿に、邪な感情が動き出すのも確かで。人間なんて、所詮矛盾の中で生きてるもんなのだと、誰に言うでもなく、言い訳してみたり。
「ねぇ、にのってば。またどっかいってる!」
話を聞いていないと頬を膨らませて怒る。
「ああ、すいません」
「さっきからどうしたの?」
首をかしげて聞いてくる彼に、またしてもいけない感情がこみ上げてくる。今すぐ彼の首筋を舐め上げて、そのふくよかな唇にかじりつきたい。唇が真っ赤に腫れるほどに吸いついて、あなたの中に入りたい。
あなたの温かさに包まれながら綺麗な顔が歪むほどに揺さぶって。その黒く潤いのある瞳から溢れ出る、最もキレイな体液を舐め取りたい。あなたの声も吐息も、全てを俺の中に取り込んで、俺の熱をあなたの中に吐き出したい。
そう思う俺はおかしいのでしょうか?
「なんでもないですよ。最近忙しかったから、疲れてるのかな?」
そんな感情を全て押し殺して、俺は笑うのです。
「だいじょうぶ?倒れそうなの?」
騙されてくれるあなたにホッとしながら。純粋に心配してくれるあなたに、謝りながら。こんな醜い俺の感情をあなたに気づかれるのが怖い。
でも、きっともう抑えきれないところまで来ているのです。いつか、この気持ちがあなたに届く日が来るのでしょうか?
あなたが俺を受け入れてくれる日が。
願いはひとつ。
ただ、あなたの全てを。俺だけの「相葉雅紀」を。
おわり
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2008/01/29(Tue) 12:44:30
アルバイト始めます
「おれ、バイトしようかなぁ」
学校からの帰り道、突然相葉が言い出した。
「どうしたの?急に」
たいして興味なさげに二宮が答える。
「だってぇ、お金ないんだもん」
「そりゃ、あんたが悪いんでしょ?計画的に使わないから」
隣で「一応考えてるもん」とホッペを膨らませている自分より背の高い相葉を横目で見上げ、ため息を吐く。
「それに、あんたにバイトなんて出来んの?高校生にもなって、一人で歯医者にも行けないくせに」
「おっ、大っきい声で言うなぁ!!」
周りを気にして慌てて二宮の口を手でふさぐ。
「何すんの。ホントのことでしょ?」
「そうだけどさぁ・・・」
恨めしそうに二宮に視線を送った。 先日、歯が痛いと喚いていた相葉に歯医者を勧めたところ、「怖いからやだ」と拒否された。何度か勧めたが、その度に「痛いのきらい」とか「明日には治るかも」とかとにかく行きたくないの一点張りだ。
しかし、そうこうしていても虫歯が勝手に治ってくれるわけもなく、とうとう頬がはれるほどになってしまい結局は行かなくてはどうにもならなくなって。切羽詰った相葉が言った言葉は、「にの、一緒にきて」だった。一人じゃ心細いから、と。それに「しょうがないですね」と、付いていった二宮も二宮だが。
待合室で待つと言った二宮に、相葉は診察室の中まで一緒にと懇願した。横にいてと言われ、さすがの二宮も呆れ果てた。呼びに来た歯科助手さんや待っている患者さんに、クスクスと笑われる中
相葉はまるで今生の別れのような悲壮感を漂わせ、診察室に消えていった。もちろん残された二宮は待合室の注目の的となり、非常に恥ずかしい思いをした。それでも、相葉の治療が終わるまで、二宮は一緒に歯医者へ通い続けたのだ。
にのが一緒じゃなきゃ行かないと駄々をこねる相葉に勝てずに。本当は、診察室へと向う間際の「ちゃんと待っててよ?」という不安そうな顔が自分の「待ってるよ」の一言で安心して笑顔に変わる瞬間や治療後に少し目を赤くして自分の元に駆け寄ってくる姿があまりにも可愛らしく、それが見たいが故ではあったが。
そんな、甘えん坊な相葉がバイトすると言い出したことに、少なからず二宮は驚いていた。
「バイトは歯医者と違うんだから、俺はついていけないよ?大丈夫なの?」
そういうと、急に不安げに、眉を寄せ二宮を見る。
「うう・・・じゃあ、にのお金貸してくれる?」
「嫌だよ。何で俺が」
「いっぱい貯めてるくせにぃ、にののけち!!」
隣を歩く二宮を肘で突く。
「ケチってなんだよ。俺はお前と違って、無駄に使わないだけです」
「俺だって無駄に使ったわけじゃねえよっ」
ただちょっと、欲しいもん買っただけだよ。
「どうせ、衝動買いでしょ?」
「うっ・・・そうじゃないもん・・・」
「嘘つくの止めなさいよ、バレバレなんだから」
「う、もういいじゃんかぁ。とにかくバイトしようと思ったの!!」
このまま言い合っても勝てないのは分かっている相葉は、強引に話を元に戻した。それも、いつもの事と二宮も特に気にしないで続きを促す。
「ふーん。で、何するつもり?」
「うん。この間ね、街で声かけられたの、バイトしないかって!」
「・・・街で?」
二宮が顔をしかめた。
「うん!それがね、すっごい簡単に出来そうなバイトでね、ずっと考えてたんだぁ」
しかも、バイト料が良いの!!
「・・・一体何のバイトなんですか?」
「なんかね、よくわかんないんだけど、写真を撮るんだって」
「写真?エロいのじゃないでしょうね?」
「違うの!なんか、棒アイスとか食べながらカメラ見るだけで良いんだって。あ、あと今はやりの乗馬ロボに乗ってるトコとか!1枚で5000円くれるって!」
すごくない!?目を輝かせている相葉に、二宮はため息を吐く。本当に何も疑問に思わないのだろうか、こいつは。
「・・・相葉さん」
「んー?」
「バイトは止めなさい」
「えー!なんで!!」
バイトは駄目だと言われ、その場で地団駄を踏む。お前はいくつだと、つっこみたいのを我慢して、二宮は相葉をなだめる。
「お金に困ってるなら、俺が貸すから。だから絶対そのバイトはやっちゃ駄目」
「にの、さっき貸さないって言ったじゃん」
急に気の変わった二宮を不思議そうに見る。
「気が変わったんです。とにかく、そのバイトは駄目だから。その話してきた奴の連絡先は?聞いたの?」
「名刺もらった。やる気になったら連絡くれって」
はい、これ。二宮は差し出された名刺を受け取ると、おもむろに破り捨てる。
「あーっ、ちょっと!!」
「何?何か文句があんの?」
「ないけどぉ・・・」
「なら良いじゃん。そうだ、あんたまさか自分の連絡先、教えたんじゃないでしょうね!?」
「教えてないよ!だって、にのの知らない人には教えちゃだめなんでしょ?」
にのがそう言ったんじゃん。首を傾げる相葉に口の端を持ち上げた。しつけは万全だ・・・と思っていたのだが、落とし穴はあるものだ。
「ん、よく出来ました。これからは、街で知らない人に声かけられても無視しなさい。」
「ええ~」
「ええ~じゃない。返事は?」
「はぁい・・・」
二宮に睨まれ、渋々返事をする。二宮は「いい子」と相葉の頭を撫でた。その行為が嬉しいのか、相葉は自分から二宮の手に頭を擦り付けるような仕草をみせる。二宮は満足気な笑みを浮かべた。
「ね、ホントににのが貸してくれんの?」
二宮の制服の袖口を引っ張り、キラキラと目を輝かせる相葉。
「ええ、まあ。俺が良しと判断した場合にね?」
「えー!!今すぐじゃないの?」
相葉が駄々をこね始める。
「今、何に使うのよ?」
「んー、アイス食いたい!!」
「アイスって・・・お前さぁ・・・」
そんなことに使うから、虫歯にもなるし、お金もすぐになくなるんじゃないかと二宮は呆れた。でも・・・・。二宮は何かを思いついたのか、笑顔で相葉を見る。
「にの?」
「・・・良いよ。アイス買ってやる」
「ホント!?いえーい!」
両手を挙げて喜びを表す相葉。
「そのかわり、それに見合う働きはしてもらいますよ?」
「はたらき?」
「事と次第によっちゃあ、奢ってあげても良いってこと」
「マジ!?おれがんばる!」
何すればいい?ホントに疑うことを知らないんだから。まあ、俺にとっては好都合だけど。
「んふふ。まずはアイス買いに行きましょうか」
「うん!!」
後日、二宮の携帯のデータフォルダは、棒アイスを食べている相葉を色々なアングルから撮影した写真でいっぱいになっていた。
「相葉さん、今度はもっと別のもの・・・咥えてみましょうか」
おわり
例えば一緒にいるとき。お互いに違うことをしながらも、気づけば視界の端に必ず入るようにしている。
例えば仕事のとき。いつでも彼のフォローにまわれるよう、彼の言動は逃さない。別々の仕事でも、彼の出るものは欠かさずチェックしている。
例えば一人のとき。ゲームをしてても、買い物に行っても、ふとした瞬間に彼を思い出している。
いつも考えてるわけじゃない。でも、いつも想ってる。
俺の想いが空から降る雨粒ならば、この地はすでに大海原の中だろう。俺の気持ちが燃え盛る炎なら、太陽系なんてとっくに燃えつきている。結局はいつでもどこでも相葉さんのことばかりということだ。それくらい俺の中に相葉雅紀はいつも在るのだ。
居るのではなく、在る。そう表現するのが正しいだろう。俺にとって唯一無二の存在。汚すことを憚れる程に純粋で綺麗なひと。それが俺にとっての相葉雅紀なのだ。
「にぃの。何やってんの?ひとりでボーっとしてる」
「んー?ちょっとね、色々と考えていたんです」
俺の顔を覗き込むその可愛い姿に、邪な感情が動き出すのも確かで。人間なんて、所詮矛盾の中で生きてるもんなのだと、誰に言うでもなく、言い訳してみたり。
「ねぇ、にのってば。またどっかいってる!」
話を聞いていないと頬を膨らませて怒る。
「ああ、すいません」
「さっきからどうしたの?」
首をかしげて聞いてくる彼に、またしてもいけない感情がこみ上げてくる。今すぐ彼の首筋を舐め上げて、そのふくよかな唇にかじりつきたい。唇が真っ赤に腫れるほどに吸いついて、あなたの中に入りたい。
あなたの温かさに包まれながら綺麗な顔が歪むほどに揺さぶって。その黒く潤いのある瞳から溢れ出る、最もキレイな体液を舐め取りたい。あなたの声も吐息も、全てを俺の中に取り込んで、俺の熱をあなたの中に吐き出したい。
そう思う俺はおかしいのでしょうか?
「なんでもないですよ。最近忙しかったから、疲れてるのかな?」
そんな感情を全て押し殺して、俺は笑うのです。
「だいじょうぶ?倒れそうなの?」
騙されてくれるあなたにホッとしながら。純粋に心配してくれるあなたに、謝りながら。こんな醜い俺の感情をあなたに気づかれるのが怖い。
でも、きっともう抑えきれないところまで来ているのです。いつか、この気持ちがあなたに届く日が来るのでしょうか?
あなたが俺を受け入れてくれる日が。
願いはひとつ。
ただ、あなたの全てを。俺だけの「相葉雅紀」を。
おわり
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2008/01/29(Tue) 12:44:30
アルバイト始めます
「おれ、バイトしようかなぁ」
学校からの帰り道、突然相葉が言い出した。
「どうしたの?急に」
たいして興味なさげに二宮が答える。
「だってぇ、お金ないんだもん」
「そりゃ、あんたが悪いんでしょ?計画的に使わないから」
隣で「一応考えてるもん」とホッペを膨らませている自分より背の高い相葉を横目で見上げ、ため息を吐く。
「それに、あんたにバイトなんて出来んの?高校生にもなって、一人で歯医者にも行けないくせに」
「おっ、大っきい声で言うなぁ!!」
周りを気にして慌てて二宮の口を手でふさぐ。
「何すんの。ホントのことでしょ?」
「そうだけどさぁ・・・」
恨めしそうに二宮に視線を送った。 先日、歯が痛いと喚いていた相葉に歯医者を勧めたところ、「怖いからやだ」と拒否された。何度か勧めたが、その度に「痛いのきらい」とか「明日には治るかも」とかとにかく行きたくないの一点張りだ。
しかし、そうこうしていても虫歯が勝手に治ってくれるわけもなく、とうとう頬がはれるほどになってしまい結局は行かなくてはどうにもならなくなって。切羽詰った相葉が言った言葉は、「にの、一緒にきて」だった。一人じゃ心細いから、と。それに「しょうがないですね」と、付いていった二宮も二宮だが。
待合室で待つと言った二宮に、相葉は診察室の中まで一緒にと懇願した。横にいてと言われ、さすがの二宮も呆れ果てた。呼びに来た歯科助手さんや待っている患者さんに、クスクスと笑われる中
相葉はまるで今生の別れのような悲壮感を漂わせ、診察室に消えていった。もちろん残された二宮は待合室の注目の的となり、非常に恥ずかしい思いをした。それでも、相葉の治療が終わるまで、二宮は一緒に歯医者へ通い続けたのだ。
にのが一緒じゃなきゃ行かないと駄々をこねる相葉に勝てずに。本当は、診察室へと向う間際の「ちゃんと待っててよ?」という不安そうな顔が自分の「待ってるよ」の一言で安心して笑顔に変わる瞬間や治療後に少し目を赤くして自分の元に駆け寄ってくる姿があまりにも可愛らしく、それが見たいが故ではあったが。
そんな、甘えん坊な相葉がバイトすると言い出したことに、少なからず二宮は驚いていた。
「バイトは歯医者と違うんだから、俺はついていけないよ?大丈夫なの?」
そういうと、急に不安げに、眉を寄せ二宮を見る。
「うう・・・じゃあ、にのお金貸してくれる?」
「嫌だよ。何で俺が」
「いっぱい貯めてるくせにぃ、にののけち!!」
隣を歩く二宮を肘で突く。
「ケチってなんだよ。俺はお前と違って、無駄に使わないだけです」
「俺だって無駄に使ったわけじゃねえよっ」
ただちょっと、欲しいもん買っただけだよ。
「どうせ、衝動買いでしょ?」
「うっ・・・そうじゃないもん・・・」
「嘘つくの止めなさいよ、バレバレなんだから」
「う、もういいじゃんかぁ。とにかくバイトしようと思ったの!!」
このまま言い合っても勝てないのは分かっている相葉は、強引に話を元に戻した。それも、いつもの事と二宮も特に気にしないで続きを促す。
「ふーん。で、何するつもり?」
「うん。この間ね、街で声かけられたの、バイトしないかって!」
「・・・街で?」
二宮が顔をしかめた。
「うん!それがね、すっごい簡単に出来そうなバイトでね、ずっと考えてたんだぁ」
しかも、バイト料が良いの!!
「・・・一体何のバイトなんですか?」
「なんかね、よくわかんないんだけど、写真を撮るんだって」
「写真?エロいのじゃないでしょうね?」
「違うの!なんか、棒アイスとか食べながらカメラ見るだけで良いんだって。あ、あと今はやりの乗馬ロボに乗ってるトコとか!1枚で5000円くれるって!」
すごくない!?目を輝かせている相葉に、二宮はため息を吐く。本当に何も疑問に思わないのだろうか、こいつは。
「・・・相葉さん」
「んー?」
「バイトは止めなさい」
「えー!なんで!!」
バイトは駄目だと言われ、その場で地団駄を踏む。お前はいくつだと、つっこみたいのを我慢して、二宮は相葉をなだめる。
「お金に困ってるなら、俺が貸すから。だから絶対そのバイトはやっちゃ駄目」
「にの、さっき貸さないって言ったじゃん」
急に気の変わった二宮を不思議そうに見る。
「気が変わったんです。とにかく、そのバイトは駄目だから。その話してきた奴の連絡先は?聞いたの?」
「名刺もらった。やる気になったら連絡くれって」
はい、これ。二宮は差し出された名刺を受け取ると、おもむろに破り捨てる。
「あーっ、ちょっと!!」
「何?何か文句があんの?」
「ないけどぉ・・・」
「なら良いじゃん。そうだ、あんたまさか自分の連絡先、教えたんじゃないでしょうね!?」
「教えてないよ!だって、にのの知らない人には教えちゃだめなんでしょ?」
にのがそう言ったんじゃん。首を傾げる相葉に口の端を持ち上げた。しつけは万全だ・・・と思っていたのだが、落とし穴はあるものだ。
「ん、よく出来ました。これからは、街で知らない人に声かけられても無視しなさい。」
「ええ~」
「ええ~じゃない。返事は?」
「はぁい・・・」
二宮に睨まれ、渋々返事をする。二宮は「いい子」と相葉の頭を撫でた。その行為が嬉しいのか、相葉は自分から二宮の手に頭を擦り付けるような仕草をみせる。二宮は満足気な笑みを浮かべた。
「ね、ホントににのが貸してくれんの?」
二宮の制服の袖口を引っ張り、キラキラと目を輝かせる相葉。
「ええ、まあ。俺が良しと判断した場合にね?」
「えー!!今すぐじゃないの?」
相葉が駄々をこね始める。
「今、何に使うのよ?」
「んー、アイス食いたい!!」
「アイスって・・・お前さぁ・・・」
そんなことに使うから、虫歯にもなるし、お金もすぐになくなるんじゃないかと二宮は呆れた。でも・・・・。二宮は何かを思いついたのか、笑顔で相葉を見る。
「にの?」
「・・・良いよ。アイス買ってやる」
「ホント!?いえーい!」
両手を挙げて喜びを表す相葉。
「そのかわり、それに見合う働きはしてもらいますよ?」
「はたらき?」
「事と次第によっちゃあ、奢ってあげても良いってこと」
「マジ!?おれがんばる!」
何すればいい?ホントに疑うことを知らないんだから。まあ、俺にとっては好都合だけど。
「んふふ。まずはアイス買いに行きましょうか」
「うん!!」
後日、二宮の携帯のデータフォルダは、棒アイスを食べている相葉を色々なアングルから撮影した写真でいっぱいになっていた。
「相葉さん、今度はもっと別のもの・・・咥えてみましょうか」
おわり
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