小説の再編集とか、資料とか、必要な諸々を置いておくブログ
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「ねえ、にの。ドラマの撮影、たのしい?」
熱く求め合った後のけだるさを残しながら、相葉が語りかける。
「んー?まあ、いろいろと刺激になることも多いですし、楽しいですよ?」
「そっかあ・・・・ねえ、おれ見に行っちゃだめ?」
「撮影をですか?」
「うん。あのね、明日も撮影でしょ?おれね、明日ロケなのね。その場所がにのたちの撮影場所に近いのね。だから」
二宮の胸に擦り寄り、甘えながら話す。普段から滑らかに話せるほうではないが、甘えてくるときの相葉は、話し方がいつもよりたどたどしくなる。それが、二宮にはたまらなく愛おしく、思わず笑みがこぼれる。
「んふふ、そうですねえ」
相葉の髪を撫で、時々キスを落としながら答える。
「ね?いいでしょ?ヨコにも会いたいし」
二宮の片眉がピクリと上がる。それに気づかず、相葉は「ヨコ元気かなあ」などと呟いている。
「やっぱり駄目です」
二宮がぴしゃりと言う。
「えーっ。なんでえ?邪魔しないからあ。だめ?」
「・・・相葉さんが来ることが嫌なんじゃないよ。ただね・・・・・」
そう言って、二宮は相葉に何か耳打ちをした。
数日後、今日は5人での番組収録日。
別の仕事で遅れている二宮以外は集まっており、収録が始まるまでの時間を思い思いに過ごしていた。結局相葉は二宮のドラマ撮影には行かなかった。別にケンカした訳でもなく、その原因は・・・・二宮のあの時の発言にあるのだが。
収録時間までもう少しというところで、楽屋のドアがノックされ、ある人物が姿を見せた。
「ういっす!!」
楽屋に入ってきたのは横山だった。ドラマの撮影まで時間がある横山は、近くで嵐が収録をしていると聞き、顔を出しに来たらしい。
「おう、ヨコじゃん。久しぶり」
メンバーがそれぞれ話しかけるのに答える横山。普段、大阪での仕事が多い横山とはなかなか会えないため、話も弾むようだ。そんな中、いつもなら真っ先に駆け寄り騒ぎ出す相葉だが、何故かソファーの陰に隠れてみんなの様子を伺っている。
「かっぺー、久しぶりやなあ!!」
そんな相葉に気づき、横山が近づこうとしたとき。
「いやっ!!こないで!」
相葉が大声で叫び、ソファーの陰から素早く移動し、櫻井の後ろに逃げ込んだ。
「あ、相葉ちゃん?どうした?」
自分の後ろでおびえるように隠れる相葉に櫻井が訊ねる。
「だって・・・」
櫻井を見る相葉は涙目だ。
「かっぺ~・・・久しぶりやのに、それはないやろ・・・」
相葉の態度に横山は情けない声をあげる。ジュニアの頃から横山は相葉がお気に入りで、事あるごとにちょっかいを出し、何かとからんでいた。相葉のリアクションや、表情が可愛くて可愛くて仕方がなかったのだ。それは現在でも変わることなく、続いていた。その相葉に拒否されたという事が横山には、かなりショックだった。
「一体どうしたの?相葉ちゃん。ヨコだよ?久しぶりでしょ?この間まで会いたいって言ってたじゃん」
相葉の顔を覗き込み、大野が優しく問いかける。
「だって・・・にのが・・・」
「ニノがどうしたの?」
「ヨコにさわると、病気がうつるって・・・・言ってたもん・・」
「「「「はあ!?」」」」
「なんやねん!病気って!!俺、病気になんてかかっとらんわっ!」
ショックからなんとか立ち直った横山がつっこむ。喚く横山を横目で見て、大野が問う。
「ニノが言ったの?」
「・・・うん」
「どんな病気って言ってた?」
「なんかね、挨拶するときに、『こんにちワンツー』ってしか言えなくなっちゃうんだって・・・」
こわいでしょ?と本当に恐ろしそうに言う相葉に横山が絶句した。相葉はいたって真剣だ。本気でそう思っているのだ。
「んなわけあるかっ!!そんなん嘘に決まってるやろ!信じんなや!!」
叫ぶ横山に、顔をしかめた相葉。
「何言ってんの?にのが嘘つくわけないでしょ?」
「なっ!」
相葉の言葉に横山は再び絶句する。横山が怒るのも当然だが、これはどうにもならないなと他の3人は思う。あの二宮がそう言ったのだ。ならば相葉にはそれが真実なのである。それが相葉と二宮なのだ。2人の間の絶対的な信頼関係。
「あいつはどう考えても嘘つきやろ?自分でも言うてたやん。7割は嘘やって」
「にのは、おれには嘘つかねえもん。おれにはいつも3割の方だもん」
櫻井の陰から顔を出し、反論する相葉。 かたくなな相葉に焦れて、横山は3人に助けを求めた。
「お前らからもなんとか言うてくれや。そんな病気あるわけないって。なあ、松本?」
横山が松本の肩に触れた。
「・・・・松潤?」
不安そうに相葉が松本を見る。
「・・・・こんにちワンツー・・・」
松本が呟いた。途端、相葉がパニックになる。
「ほらあっ!!松潤にうつっちゃったじゃん!!松潤、だいじょうぶ!?どうしよう!翔ぢゃぁん、きゃぷてん、まちゅじゅんがぁ・・・・」
相葉が泣きながら櫻井、大野に抱きついた。
「大丈夫、大丈夫だよ相葉ちゃん。松潤は大丈夫だから、落ち着いて?」
2人は相葉の頭を撫でながらなだめる。横山が松本に近づき、小声で文句を言う。
「お前、何してくれてんねん!そんなキャラちゃうやろっ!!ニノの味方すんのか?」
「悪いけど、俺は相葉ちゃんの味方」
何で俺があんなこと言わなきゃならないのか、松本は苦々しく思う。しかし、相葉が二宮を信じているなら、その想いを曲げてはならない。彼を傷つけてはならない。メンバーの想いは一緒なのだ。
「お前らなあ・・・」
「おはよーござい・・「に゛の゛ぉ~!!」」
遅れていた二宮が楽屋に入ってきた瞬間、相葉は涙を流しながら抱きついた。
「おわっ、相葉さん?どうしたの?」
「うえっ・・・まちゅじゅんが・・病気になっちゃったぁ・・・」
「潤君が?あ、ヨコちゃん、何しに来たの?」
松本を見た二宮は、隣に居る横山に気づき声をかける。
「何しにやないやろっ!!お前、かっぺに何吹き込んでんねん!」
二宮は少し考えた後、悪びれた様子もなく平然と答えた。
「ああ・・・まあ、あれですよ。虫除け?」
「誰が虫やねん!」
「相葉さんに近づく輩はみんな虫です」
相葉を抱きしめ、背中をさすりながら答える。二宮にとって、昔から相葉の気を惹こうとしていた横山は要注意人物の一人だ。ジュニア時代の横山の猛アタックはジュニアの誰もが周知していた。相葉は全く気づいてはいなかったが。危機感のない相葉を、二宮はいつも守ってきた。
「うえっ・・・にのぉ、まちゅ・・松潤なおるの・・・?」
「大丈夫だよ、相葉さん。あの病気ね、うつった人は一晩寝れば治るから」
「ほんと?よかったあ。松潤、良かったね!」
松本に笑顔を向ける。
「ああ、心配してくれてありがとね、相葉ちゃん」
と言って松本は相葉の頭を撫でる。ホントに触ってうつる病気なら、今の時点で相葉にも、相葉を抱きしめている二宮にもうつるはずだろうと横山は思った。それに気づいた櫻井が気の毒そうに言う。
「残念だけど、あきらめなヨコ。ほとぼりが冷めるまでは何言っても無駄だよ」
しかし、顔は笑っていた。
「顔、笑ってんで・・・」
「ああ、すまん」
「もうええわ。アホらしい。行くわ」
がっくりと肩を落として楽屋を出ようとする横山を、相葉が呼び止めた。
「ごめんね、ヨコ。病気なおったら、いっぱい遊ぼうね?」
だから、がんばってね!と、微笑んだ。
「かっぺ~」
その言葉と、相葉の可愛さに感激して、横山は相葉に近づこうとする。
「いやっ!」
再び拒否されて、肩を落とし楽屋から去っていく横山。楽屋のドアが閉まる瞬間、横山は手を振りながら舌を出している二宮を見た。
「くそぉ、ニノのやつ!いつか仕返ししてやるっ!」
「ねえ、にの?ヨコの病気はいつ治るのかなあ?」
「さあ?東京に出てきてから発病したみたいだから、大阪に帰れば治るんじゃないですか?」
「そっかあ、せっかくいっぱい遊べると思ったのになあ」
残念そうに相葉は言う。
「そんなにヨコと遊びたい?ヨコの分も、俺が一緒にいてあげるんじゃ駄目ですか?」
「だって・・・にの、ドラマ主役だし・・・忙しいでしょ?ヨコの方が空き時間多いだろうし・・・」
にのは疲れてるだろうから、わがまま言えないもん・・・と、淋しそうな顔をした。
「相葉さん・・・」
それにね・・・と相葉は少し顔を赤らめた。
「ヨコだったらさ・・・知ってるでしょ?ドラマ中のにののこと・・・」
会いたいなんて我侭は言えないけど、いつだって二宮のことを知っておきたいのだと相葉は言う。
「あーっ、もう!なんて可愛い子なのかねえ、この子は!」
叫びながら相葉をぎゅっと抱きしめる。
「にのぉ、くるしいよ~」
笑いながら相葉からも抱きついた。
哀れなのは横山。
結局、二宮のガードのせいで、東京に滞在中に相葉と会うことは叶わなかった。それどころか、相葉の誤解が解けたのはそれから3ヵ月後だったとか。
おわり
熱く求め合った後のけだるさを残しながら、相葉が語りかける。
「んー?まあ、いろいろと刺激になることも多いですし、楽しいですよ?」
「そっかあ・・・・ねえ、おれ見に行っちゃだめ?」
「撮影をですか?」
「うん。あのね、明日も撮影でしょ?おれね、明日ロケなのね。その場所がにのたちの撮影場所に近いのね。だから」
二宮の胸に擦り寄り、甘えながら話す。普段から滑らかに話せるほうではないが、甘えてくるときの相葉は、話し方がいつもよりたどたどしくなる。それが、二宮にはたまらなく愛おしく、思わず笑みがこぼれる。
「んふふ、そうですねえ」
相葉の髪を撫で、時々キスを落としながら答える。
「ね?いいでしょ?ヨコにも会いたいし」
二宮の片眉がピクリと上がる。それに気づかず、相葉は「ヨコ元気かなあ」などと呟いている。
「やっぱり駄目です」
二宮がぴしゃりと言う。
「えーっ。なんでえ?邪魔しないからあ。だめ?」
「・・・相葉さんが来ることが嫌なんじゃないよ。ただね・・・・・」
そう言って、二宮は相葉に何か耳打ちをした。
数日後、今日は5人での番組収録日。
別の仕事で遅れている二宮以外は集まっており、収録が始まるまでの時間を思い思いに過ごしていた。結局相葉は二宮のドラマ撮影には行かなかった。別にケンカした訳でもなく、その原因は・・・・二宮のあの時の発言にあるのだが。
収録時間までもう少しというところで、楽屋のドアがノックされ、ある人物が姿を見せた。
「ういっす!!」
楽屋に入ってきたのは横山だった。ドラマの撮影まで時間がある横山は、近くで嵐が収録をしていると聞き、顔を出しに来たらしい。
「おう、ヨコじゃん。久しぶり」
メンバーがそれぞれ話しかけるのに答える横山。普段、大阪での仕事が多い横山とはなかなか会えないため、話も弾むようだ。そんな中、いつもなら真っ先に駆け寄り騒ぎ出す相葉だが、何故かソファーの陰に隠れてみんなの様子を伺っている。
「かっぺー、久しぶりやなあ!!」
そんな相葉に気づき、横山が近づこうとしたとき。
「いやっ!!こないで!」
相葉が大声で叫び、ソファーの陰から素早く移動し、櫻井の後ろに逃げ込んだ。
「あ、相葉ちゃん?どうした?」
自分の後ろでおびえるように隠れる相葉に櫻井が訊ねる。
「だって・・・」
櫻井を見る相葉は涙目だ。
「かっぺ~・・・久しぶりやのに、それはないやろ・・・」
相葉の態度に横山は情けない声をあげる。ジュニアの頃から横山は相葉がお気に入りで、事あるごとにちょっかいを出し、何かとからんでいた。相葉のリアクションや、表情が可愛くて可愛くて仕方がなかったのだ。それは現在でも変わることなく、続いていた。その相葉に拒否されたという事が横山には、かなりショックだった。
「一体どうしたの?相葉ちゃん。ヨコだよ?久しぶりでしょ?この間まで会いたいって言ってたじゃん」
相葉の顔を覗き込み、大野が優しく問いかける。
「だって・・・にのが・・・」
「ニノがどうしたの?」
「ヨコにさわると、病気がうつるって・・・・言ってたもん・・」
「「「「はあ!?」」」」
「なんやねん!病気って!!俺、病気になんてかかっとらんわっ!」
ショックからなんとか立ち直った横山がつっこむ。喚く横山を横目で見て、大野が問う。
「ニノが言ったの?」
「・・・うん」
「どんな病気って言ってた?」
「なんかね、挨拶するときに、『こんにちワンツー』ってしか言えなくなっちゃうんだって・・・」
こわいでしょ?と本当に恐ろしそうに言う相葉に横山が絶句した。相葉はいたって真剣だ。本気でそう思っているのだ。
「んなわけあるかっ!!そんなん嘘に決まってるやろ!信じんなや!!」
叫ぶ横山に、顔をしかめた相葉。
「何言ってんの?にのが嘘つくわけないでしょ?」
「なっ!」
相葉の言葉に横山は再び絶句する。横山が怒るのも当然だが、これはどうにもならないなと他の3人は思う。あの二宮がそう言ったのだ。ならば相葉にはそれが真実なのである。それが相葉と二宮なのだ。2人の間の絶対的な信頼関係。
「あいつはどう考えても嘘つきやろ?自分でも言うてたやん。7割は嘘やって」
「にのは、おれには嘘つかねえもん。おれにはいつも3割の方だもん」
櫻井の陰から顔を出し、反論する相葉。 かたくなな相葉に焦れて、横山は3人に助けを求めた。
「お前らからもなんとか言うてくれや。そんな病気あるわけないって。なあ、松本?」
横山が松本の肩に触れた。
「・・・・松潤?」
不安そうに相葉が松本を見る。
「・・・・こんにちワンツー・・・」
松本が呟いた。途端、相葉がパニックになる。
「ほらあっ!!松潤にうつっちゃったじゃん!!松潤、だいじょうぶ!?どうしよう!翔ぢゃぁん、きゃぷてん、まちゅじゅんがぁ・・・・」
相葉が泣きながら櫻井、大野に抱きついた。
「大丈夫、大丈夫だよ相葉ちゃん。松潤は大丈夫だから、落ち着いて?」
2人は相葉の頭を撫でながらなだめる。横山が松本に近づき、小声で文句を言う。
「お前、何してくれてんねん!そんなキャラちゃうやろっ!!ニノの味方すんのか?」
「悪いけど、俺は相葉ちゃんの味方」
何で俺があんなこと言わなきゃならないのか、松本は苦々しく思う。しかし、相葉が二宮を信じているなら、その想いを曲げてはならない。彼を傷つけてはならない。メンバーの想いは一緒なのだ。
「お前らなあ・・・」
「おはよーござい・・「に゛の゛ぉ~!!」」
遅れていた二宮が楽屋に入ってきた瞬間、相葉は涙を流しながら抱きついた。
「おわっ、相葉さん?どうしたの?」
「うえっ・・・まちゅじゅんが・・病気になっちゃったぁ・・・」
「潤君が?あ、ヨコちゃん、何しに来たの?」
松本を見た二宮は、隣に居る横山に気づき声をかける。
「何しにやないやろっ!!お前、かっぺに何吹き込んでんねん!」
二宮は少し考えた後、悪びれた様子もなく平然と答えた。
「ああ・・・まあ、あれですよ。虫除け?」
「誰が虫やねん!」
「相葉さんに近づく輩はみんな虫です」
相葉を抱きしめ、背中をさすりながら答える。二宮にとって、昔から相葉の気を惹こうとしていた横山は要注意人物の一人だ。ジュニア時代の横山の猛アタックはジュニアの誰もが周知していた。相葉は全く気づいてはいなかったが。危機感のない相葉を、二宮はいつも守ってきた。
「うえっ・・・にのぉ、まちゅ・・松潤なおるの・・・?」
「大丈夫だよ、相葉さん。あの病気ね、うつった人は一晩寝れば治るから」
「ほんと?よかったあ。松潤、良かったね!」
松本に笑顔を向ける。
「ああ、心配してくれてありがとね、相葉ちゃん」
と言って松本は相葉の頭を撫でる。ホントに触ってうつる病気なら、今の時点で相葉にも、相葉を抱きしめている二宮にもうつるはずだろうと横山は思った。それに気づいた櫻井が気の毒そうに言う。
「残念だけど、あきらめなヨコ。ほとぼりが冷めるまでは何言っても無駄だよ」
しかし、顔は笑っていた。
「顔、笑ってんで・・・」
「ああ、すまん」
「もうええわ。アホらしい。行くわ」
がっくりと肩を落として楽屋を出ようとする横山を、相葉が呼び止めた。
「ごめんね、ヨコ。病気なおったら、いっぱい遊ぼうね?」
だから、がんばってね!と、微笑んだ。
「かっぺ~」
その言葉と、相葉の可愛さに感激して、横山は相葉に近づこうとする。
「いやっ!」
再び拒否されて、肩を落とし楽屋から去っていく横山。楽屋のドアが閉まる瞬間、横山は手を振りながら舌を出している二宮を見た。
「くそぉ、ニノのやつ!いつか仕返ししてやるっ!」
「ねえ、にの?ヨコの病気はいつ治るのかなあ?」
「さあ?東京に出てきてから発病したみたいだから、大阪に帰れば治るんじゃないですか?」
「そっかあ、せっかくいっぱい遊べると思ったのになあ」
残念そうに相葉は言う。
「そんなにヨコと遊びたい?ヨコの分も、俺が一緒にいてあげるんじゃ駄目ですか?」
「だって・・・にの、ドラマ主役だし・・・忙しいでしょ?ヨコの方が空き時間多いだろうし・・・」
にのは疲れてるだろうから、わがまま言えないもん・・・と、淋しそうな顔をした。
「相葉さん・・・」
それにね・・・と相葉は少し顔を赤らめた。
「ヨコだったらさ・・・知ってるでしょ?ドラマ中のにののこと・・・」
会いたいなんて我侭は言えないけど、いつだって二宮のことを知っておきたいのだと相葉は言う。
「あーっ、もう!なんて可愛い子なのかねえ、この子は!」
叫びながら相葉をぎゅっと抱きしめる。
「にのぉ、くるしいよ~」
笑いながら相葉からも抱きついた。
哀れなのは横山。
結局、二宮のガードのせいで、東京に滞在中に相葉と会うことは叶わなかった。それどころか、相葉の誤解が解けたのはそれから3ヵ月後だったとか。
おわり
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