小説の再編集とか、資料とか、必要な諸々を置いておくブログ
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「あ…れ…」
不愉快な音が響いて、パソコンの画面がいきなり切り替わった。今の今まで順調に作成していた成績一覧があっさり消えてしまって、相葉は泣きそうになる。
画面中央に浮かび上がったのは、エラーが起きたので対処しろ、との内容のようだが、何をどうすればいいのかわからない。第一、今まで画面に出ていたデータはどこへ行ってしまったのか。
深い溜息をつきながら、もう薄暗くなってきたグラウンドを見た。
部活動の連中も帰り、門も小さな一ケ所しか開けられていない。昨今の物騒な事件のせいで、高校とは言え、出入りを厳重に管理せよとは公立に限らず、いや、ここのような金持ちの子息を集めて寄付金で運営を賄っているような学校ならなおさら警戒すべし、そういう通達の結果だ。
そして、相葉は明後日に提出しなくてはならない進路資料をまだ作成できていない。高校教師になってまで、パソコンの扱いに苦しむことになるとは思わなかった。
「はあ…しょうがないや…」
溜息をついて、相葉が取れる唯一の方法をしようと片手を振り上げ、振り降ろそうとした、その途端。
「ちょ、ちょっとまって!」
「ふぇ!」
背後から叫びとともに腕を捉えられた。しようとしたことを遮られて、驚きと不快感で目一杯眉を寄せて振り返ると、顔のすぐ側に別の顔があって、あやうくぶつかりそうになって固まる。
「もう……何するの、相葉先生」
「二宮…く、ん」
「何度も言うけど、パソコンは叩いても直りません。壊れるだけ」
「…テレビはときどき映るようになるもん」
「なりませんってば、もう」
はあ、と溜息をついたのは受け持ちクラスの男子生徒、二宮和也。いつも授業は寝てばかり(相葉も、授業で机から顔を上げている二宮の姿を一度たりとも一秒たりとも見たことはない)なのに、常に成績はトップクラスをキープ、そのくせ妙な人望もあってクラス委員長で生徒会長、加えて理事長の息子という、天が何を焦ってニ物も三物も与えてしまったのかという男だ。
「またデータ、飛ばしたの?」
「俺のせいじゃない、こいつ!」
「間に合うの、提出までに」
「生徒は余計な心配しなくて良いの!いい加減手離してよ」
「もう叩かない?」
「………」
「俺がやってみますから」
「じゃあ叩かない」
二宮がようやく力を緩めて、相葉は腕を取り返した。変な風に捻られたまま押さえられていたので、肩のあたりがじんじんする。
「ばかぢから」
「なんか言った?」
「…なんでもない」
立ち上がった相葉と入れ代わりに、二宮が椅子に腰を落とす。
「何を作ってたの?」
「明後日提出する資料」
「…ああ、進路指導の成績一覧ね」
生徒がどうしてそういう事情を知っているのか。前にそう問い詰めたら、ゆくゆくは僕のものになる学校だから、運営システムは把握しておかないとね、としらっと笑った。
そのときに茫洋とした顔の底からちらりと覗いた表情は妙に鋭く、どうにも油断がならないやつだと感じたが、今の二宮はぼやんとした顔でパソコン画面を眺めてるだけだ。
「そうすると、こっちのファイルから……再起動はした?」
「さいき、どう?」
「…してないんですね。まずそれからしちゃって。あ、システムエラーが出たら、こうするの、覚えて下さいね?」
二宮の指がキーボードを走る。素早すぎて何をどうしたかよくわからない。けれど、わからないと言うとまた馬鹿にされるだろうから、今はわかったふりをしておこう。
…いざとなったら叩いてみればいいし。そう密かに心を決めると、ちらっと二宮が横目を使った。
「叩くつもりでしょう、相葉先生」
「へ!?…っちが、ちがうよ…?」
「なら、どうするかわかりました?」
「……ええと、これを押して、これを」
「え?どれ」
「だから、これ」
「これ?」
「や、ちがった、これだ。先にこれ」
「………相葉先生」
「あ、いや、その前にこれか」
「あのね、そっからじゃわからないから、前に来てよ」
二宮が溜息まじりに椅子をずらせた。ひじ掛けのついた狭い椅子で、その後ろからああだこうだと言っていても確かに仕方がない。二宮の前に回り込んで、キーボードの上で指差そうとした
――その時
「っ?!」
ふいに腰を掴まれすとんと二宮の膝の上に落とされた。ぎょっとする間もなく両手を掴まれ後ろに回され、何かでくるくる縛られる。
「なっ」
「はい、暴れると落ちるよ」
「あっ」
うろたえて立とうとした左脚を軽く掬われ、不安定な体勢に思わず仰け反ると、二宮の胸にすっぽりもたれる状態になる。
「へっ?、にのみ…、何す…っ…」
「こういうこと」
開いた股間に残った片手を当てられて硬直した。
「なっ、なにっ」
「あのね、毎回毎回、僕もただ働きだし」
「っうっ」
そのままゆっくり撫でられ始めてぞくぞくした。
「相葉先生はちっとも覚えてくれないし」
「やめっ、やめろっ」
「気持ち悪い?」
「気持ちっわる、っい!」
「じゃあ、これは」
「っく」
身もがいて抵抗すると、指先をたてて先端から後ろまでなぞられた。思わず跳ねた腰に泣きかけ、それを何度も繰り返されてうろたえる。
「あっ……う……っ……くっ」
「声を堪えたらもっとしますよ?」
今度は数本指を立てられ、指先だけで扱かれた。
「う、ぅあ……っ」
「敏感………なんか感激するなあ」
「やめ…っ……」
「こんなになってるのにやめられないでしょ?」
「っ」
後ろに当てられたものに身体が竦む。
「相葉先生、もっとちゃんとパソコン覚えて下さいな」
「おっ、覚えるからっ」
「から?」
「も……っやめ……っ……はぅっ」
紛れもなく甘い響きの声が出て、相葉は仰け反った身体を波打たせた。ひっきりなしに加えられる刺激に視界が朦朧と霞んでいく。
「約束だよ?」
「わ……わかった……からっ……」
「じゃあ、証拠残しておこっと」
「え……え…っ?」
「ほら、あそこ見て」
二宮が股間を嬲る手を止めて、相葉の顎を掴み、パソコンの斜め上に向かせた。そこにいつの間にか、昆虫の目を思わせる丸いものが置かれている。
「?」
「あれはね、こうなってるんです」
「ひ!」
ぱ、とパソコンの画面が光って映し出されたものに相葉は悲鳴を上げた。椅子に座った二宮の上で仰け反りながら股間を嬲られ、身悶えして声を上げる自分の姿が映っている。
「今の映像はこれ」
「っっ」
画面が切り替わると、真っ白な顔で斜め下を見ている相葉が映った。また顎を掴まれカメラに顔を向けさせられる。画面の中で、二宮のもう片方の手が相葉のスラックスのチャックを降ろしていくのにパニックになった。身体を揺すってもがくが、手を拘束されたままでは片足を掬われただけでもう動けない。左脚を上げられて、股間のものを取り出され、容赦なく直接扱き出されて、見る見る身体が揺れ始めた。
「あ、あ、あ、あ……っ」
「そうそう、いい声。もっと啼いて下さい?」
「やっ……やめっ……あっ……あああっ」
視界の端に映るモニターの中で、好き放題に嬲られながらもう一人の相葉が身体をくねらせ悶えている。乱れた髪の下で潤む目も、濡れた舌を動かす口も、何かもがたとえようもなく淫猥だ。
その相葉を抱える二宮は対照的なほど冷ややかな笑みでこちらをまっすぐ凝視して、画面の中から外の世界で悲鳴を上げながら二宮に嬲られる相葉を射抜く。背中に張りついた二宮もきっと同じ笑みを凍らせて、カメラを見据えたまま相葉を暴いているのだろう。
まるで、後ろからも前からも、二宮の冷たい視線に貫かれて犯されていくようだ。そう思うと、感じたことのない激しい流れが相葉の背筋を駆け上がった。
「っう、んんっっ!」
必死に堪えて唇を噛む。
「相葉先生、僕、あなたがきちんとパソコン覚えるまで何度も教えてあげますから」
くすりと二宮が笑って耳元で囁いた。
「一つずつちゃんと覚えて下さいね」
「うっうっ………っ」
また堪え切れないものが駆け上がってきて、首を振る。それを十分意識したように、二宮が手の速度を上げる。濡れてべとべとになったものを強く弱く扱きあげる。
「っや……ぁっ……あっ、あっ」
「この画像、保存して契約書がわりにしておきます。へたにしゃべると困ったことをしなくちゃならない、ネット社会って怖いんだよ」
「お……っおまえだって……はっ……犯罪者に…っ」
「画像処理は得意なんだ、僕」
耳元でくつくつ笑って二宮はつぶやいた。
「僕の顔ぐらい消せるよ。そんな可愛いこと言うなら、最後まで記録しておこうね?」
「っく、あっ!」
耳を軽く噛まれた瞬間に、相葉は二宮の目に貫かれたまま、モニターの中と外で声を放って吹き上げた。
不愉快な音が響いて、パソコンの画面がいきなり切り替わった。今の今まで順調に作成していた成績一覧があっさり消えてしまって、相葉は泣きそうになる。
画面中央に浮かび上がったのは、エラーが起きたので対処しろ、との内容のようだが、何をどうすればいいのかわからない。第一、今まで画面に出ていたデータはどこへ行ってしまったのか。
深い溜息をつきながら、もう薄暗くなってきたグラウンドを見た。
部活動の連中も帰り、門も小さな一ケ所しか開けられていない。昨今の物騒な事件のせいで、高校とは言え、出入りを厳重に管理せよとは公立に限らず、いや、ここのような金持ちの子息を集めて寄付金で運営を賄っているような学校ならなおさら警戒すべし、そういう通達の結果だ。
そして、相葉は明後日に提出しなくてはならない進路資料をまだ作成できていない。高校教師になってまで、パソコンの扱いに苦しむことになるとは思わなかった。
「はあ…しょうがないや…」
溜息をついて、相葉が取れる唯一の方法をしようと片手を振り上げ、振り降ろそうとした、その途端。
「ちょ、ちょっとまって!」
「ふぇ!」
背後から叫びとともに腕を捉えられた。しようとしたことを遮られて、驚きと不快感で目一杯眉を寄せて振り返ると、顔のすぐ側に別の顔があって、あやうくぶつかりそうになって固まる。
「もう……何するの、相葉先生」
「二宮…く、ん」
「何度も言うけど、パソコンは叩いても直りません。壊れるだけ」
「…テレビはときどき映るようになるもん」
「なりませんってば、もう」
はあ、と溜息をついたのは受け持ちクラスの男子生徒、二宮和也。いつも授業は寝てばかり(相葉も、授業で机から顔を上げている二宮の姿を一度たりとも一秒たりとも見たことはない)なのに、常に成績はトップクラスをキープ、そのくせ妙な人望もあってクラス委員長で生徒会長、加えて理事長の息子という、天が何を焦ってニ物も三物も与えてしまったのかという男だ。
「またデータ、飛ばしたの?」
「俺のせいじゃない、こいつ!」
「間に合うの、提出までに」
「生徒は余計な心配しなくて良いの!いい加減手離してよ」
「もう叩かない?」
「………」
「俺がやってみますから」
「じゃあ叩かない」
二宮がようやく力を緩めて、相葉は腕を取り返した。変な風に捻られたまま押さえられていたので、肩のあたりがじんじんする。
「ばかぢから」
「なんか言った?」
「…なんでもない」
立ち上がった相葉と入れ代わりに、二宮が椅子に腰を落とす。
「何を作ってたの?」
「明後日提出する資料」
「…ああ、進路指導の成績一覧ね」
生徒がどうしてそういう事情を知っているのか。前にそう問い詰めたら、ゆくゆくは僕のものになる学校だから、運営システムは把握しておかないとね、としらっと笑った。
そのときに茫洋とした顔の底からちらりと覗いた表情は妙に鋭く、どうにも油断がならないやつだと感じたが、今の二宮はぼやんとした顔でパソコン画面を眺めてるだけだ。
「そうすると、こっちのファイルから……再起動はした?」
「さいき、どう?」
「…してないんですね。まずそれからしちゃって。あ、システムエラーが出たら、こうするの、覚えて下さいね?」
二宮の指がキーボードを走る。素早すぎて何をどうしたかよくわからない。けれど、わからないと言うとまた馬鹿にされるだろうから、今はわかったふりをしておこう。
…いざとなったら叩いてみればいいし。そう密かに心を決めると、ちらっと二宮が横目を使った。
「叩くつもりでしょう、相葉先生」
「へ!?…っちが、ちがうよ…?」
「なら、どうするかわかりました?」
「……ええと、これを押して、これを」
「え?どれ」
「だから、これ」
「これ?」
「や、ちがった、これだ。先にこれ」
「………相葉先生」
「あ、いや、その前にこれか」
「あのね、そっからじゃわからないから、前に来てよ」
二宮が溜息まじりに椅子をずらせた。ひじ掛けのついた狭い椅子で、その後ろからああだこうだと言っていても確かに仕方がない。二宮の前に回り込んで、キーボードの上で指差そうとした
――その時
「っ?!」
ふいに腰を掴まれすとんと二宮の膝の上に落とされた。ぎょっとする間もなく両手を掴まれ後ろに回され、何かでくるくる縛られる。
「なっ」
「はい、暴れると落ちるよ」
「あっ」
うろたえて立とうとした左脚を軽く掬われ、不安定な体勢に思わず仰け反ると、二宮の胸にすっぽりもたれる状態になる。
「へっ?、にのみ…、何す…っ…」
「こういうこと」
開いた股間に残った片手を当てられて硬直した。
「なっ、なにっ」
「あのね、毎回毎回、僕もただ働きだし」
「っうっ」
そのままゆっくり撫でられ始めてぞくぞくした。
「相葉先生はちっとも覚えてくれないし」
「やめっ、やめろっ」
「気持ち悪い?」
「気持ちっわる、っい!」
「じゃあ、これは」
「っく」
身もがいて抵抗すると、指先をたてて先端から後ろまでなぞられた。思わず跳ねた腰に泣きかけ、それを何度も繰り返されてうろたえる。
「あっ……う……っ……くっ」
「声を堪えたらもっとしますよ?」
今度は数本指を立てられ、指先だけで扱かれた。
「う、ぅあ……っ」
「敏感………なんか感激するなあ」
「やめ…っ……」
「こんなになってるのにやめられないでしょ?」
「っ」
後ろに当てられたものに身体が竦む。
「相葉先生、もっとちゃんとパソコン覚えて下さいな」
「おっ、覚えるからっ」
「から?」
「も……っやめ……っ……はぅっ」
紛れもなく甘い響きの声が出て、相葉は仰け反った身体を波打たせた。ひっきりなしに加えられる刺激に視界が朦朧と霞んでいく。
「約束だよ?」
「わ……わかった……からっ……」
「じゃあ、証拠残しておこっと」
「え……え…っ?」
「ほら、あそこ見て」
二宮が股間を嬲る手を止めて、相葉の顎を掴み、パソコンの斜め上に向かせた。そこにいつの間にか、昆虫の目を思わせる丸いものが置かれている。
「?」
「あれはね、こうなってるんです」
「ひ!」
ぱ、とパソコンの画面が光って映し出されたものに相葉は悲鳴を上げた。椅子に座った二宮の上で仰け反りながら股間を嬲られ、身悶えして声を上げる自分の姿が映っている。
「今の映像はこれ」
「っっ」
画面が切り替わると、真っ白な顔で斜め下を見ている相葉が映った。また顎を掴まれカメラに顔を向けさせられる。画面の中で、二宮のもう片方の手が相葉のスラックスのチャックを降ろしていくのにパニックになった。身体を揺すってもがくが、手を拘束されたままでは片足を掬われただけでもう動けない。左脚を上げられて、股間のものを取り出され、容赦なく直接扱き出されて、見る見る身体が揺れ始めた。
「あ、あ、あ、あ……っ」
「そうそう、いい声。もっと啼いて下さい?」
「やっ……やめっ……あっ……あああっ」
視界の端に映るモニターの中で、好き放題に嬲られながらもう一人の相葉が身体をくねらせ悶えている。乱れた髪の下で潤む目も、濡れた舌を動かす口も、何かもがたとえようもなく淫猥だ。
その相葉を抱える二宮は対照的なほど冷ややかな笑みでこちらをまっすぐ凝視して、画面の中から外の世界で悲鳴を上げながら二宮に嬲られる相葉を射抜く。背中に張りついた二宮もきっと同じ笑みを凍らせて、カメラを見据えたまま相葉を暴いているのだろう。
まるで、後ろからも前からも、二宮の冷たい視線に貫かれて犯されていくようだ。そう思うと、感じたことのない激しい流れが相葉の背筋を駆け上がった。
「っう、んんっっ!」
必死に堪えて唇を噛む。
「相葉先生、僕、あなたがきちんとパソコン覚えるまで何度も教えてあげますから」
くすりと二宮が笑って耳元で囁いた。
「一つずつちゃんと覚えて下さいね」
「うっうっ………っ」
また堪え切れないものが駆け上がってきて、首を振る。それを十分意識したように、二宮が手の速度を上げる。濡れてべとべとになったものを強く弱く扱きあげる。
「っや……ぁっ……あっ、あっ」
「この画像、保存して契約書がわりにしておきます。へたにしゃべると困ったことをしなくちゃならない、ネット社会って怖いんだよ」
「お……っおまえだって……はっ……犯罪者に…っ」
「画像処理は得意なんだ、僕」
耳元でくつくつ笑って二宮はつぶやいた。
「僕の顔ぐらい消せるよ。そんな可愛いこと言うなら、最後まで記録しておこうね?」
「っく、あっ!」
耳を軽く噛まれた瞬間に、相葉は二宮の目に貫かれたまま、モニターの中と外で声を放って吹き上げた。
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