忍者ブログ
小説の再編集とか、資料とか、必要な諸々を置いておくブログ
[119]  [118]  [117]  [116]  [115]  [114]  [113]  [112]  [111]  [110]  [109
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

実験スペシャルのスタジオ収録後、相葉と二宮はそろって、相葉宅へ。


「うひゃひゃ、楽しかったねぇ」


相葉は収録時のテンションを引きずり、いまだハイテンションだ。


自室のベッドにダイブすると、手足をバタつかせた。


それとは正反対な二宮のローテンションぶりは凄まじい。


「にの?どうしたの?なんか怒ってる?」


ようやく二宮の様子に気付いた相葉が問う。


「そういえば、さっきから喋ってんのおればっか」


収録後からほとんど話してるのは相葉だけで、二宮は「ええ」とか「そうですね」くらいしか発していなかった。


「にの?」


ベッドから起き上がり、黙っている二宮の顔を覗き込もうとした瞬間、強い力で押し戻された。


「うわっ!!に、にのっ!?」


急のことに驚いて二宮を見上げる。


「あんたさぁ、何考えてんの?」


「へ?」


何のことか分からない相葉の顔が、二宮を更にイラつかせる。


「実験だよ!実験!!」


相葉を睨み付けた。


「じ、実験?スペシャルでやったやつ?アレがどうしたの?」


「俺、聞いてないんですけど。あんな実験したなんて!」


「あんなって・・・・無重力実験のこと?言ってなかったっけ?」


「聞きましたよ。キャプテンと一緒で、たいそう楽しかったってね。そんなことで怒ってんじゃねぇんだよ!!」


珍しく本気で怒っている様子の二宮に、相葉は戸惑いを隠せなかった。


自分がやった実験の何が彼を怒らせてしまっているのか、全く検討も付かず、相葉は瞬きを繰り返す。


「おもしろく・・・なかった?」


「だから!んな事で怒ってんじゃねぇって言ってんだろ!?」


押さえつけられている肩が痛い。


「じゃあ、なにに怒ってんの!楽しかったなら良いじゃん!!」


逆切れし、下から二宮を睨み付けた。


「・・・あんたって、本当にバカですね。俺は、楽しくたって、身体壊したら意味ないって言ってんだよ!!」


「にの・・・?」


「無重力実験は楽しかったよ、確かにね!ロケの事も知ってたよ。だけどさ、あんなに何回もやるなんて聞いてねぇんだよっ!!」


相葉の上から怒鳴る。


「あんな何回も急上昇と急降下繰り返して、身体にいいわけないだろ?
それに、あのシャボン玉?苦しくなるまでやってんじゃねえよ!!お前、昔、病気やってんだろ?再発したらどうすんだよ!
全く、スタッフは何考えてんだ!?キャプテンもさ、最初からお前がやれっつーの!!」


まくし立てる二宮に相葉はしばし呆然としていたが、突然笑い出した。


「くふふふっ」


「何笑ってんだよ!」


更にきつく睨む二宮。


「だってぇ、にの、心配してくれたんでしょ?ふふっ、嬉しい!!」


言って、相葉は二宮の首に腕を回し、抱きついた。


「でもね、おれ、あの時よりも体重増えたし大丈夫だよ?」


「・・・分かってるよ!でも、心配なんだよっ!!」


強い力で抱きしめ返す。


「にの・・・苦しいよ?」


「もう少し!!」


「はぁい。くふふ、にの子供みたい。よしよーし」


二宮の背中を撫でながら、ゆらゆらと身体を揺らす。


「お前ね・・・・そういうこと言うと、子供じゃできない事するよ?」


「うん・・・。いいよ、して?」


「あいば・・・」


離れて相葉を見下ろす。


「おれ、いつもにのに心配ばっかりかけちゃうね。ごめんね?ありがとね。大好きだよ」


相葉からキス。


「俺もごめん。あまりの無茶ぶりに、ちょっと取り乱しちゃったけど、無事で良かった。よく頑張りましたね。お疲れ様」


二宮もキスを返す。


「まぁ、考えてみれば、心配かけない相葉さんなんてちょっと嫌だよね」


「しっつれいだな、もう!!」


見つめ合い、笑い合う。


そんな何気ないことが、2人の愛を深めるんです。





おわり
PR
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
年齢:
42
HP:
性別:
女性
誕生日:
1982/05/16
職業:
派遣社員
趣味:
剛光
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.