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小説の再編集とか、資料とか、必要な諸々を置いておくブログ
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「ははっ!ニノ、すっげぇ似合ってんなぁ・・・・」


笑いを押し殺すようにして言う櫻井を、二宮は思いっきり睨み付ける。


「うるさいよ・・・全く。何で俺がこんな格好・・・」


そういいながら髪をいじる姿は、なかなか様になっているなと、櫻井は再び笑う。


「さっきから、翔ちゃん笑いすぎ・・・」


「・・くくっ。だって、お前・・・気持ち悪ぃ・・・」


二宮はドラマの撮影で、メイド服を着ていた。
黒地の膝丈のスカートに黒の網タイツ、白いフリフリのエプロン、ご丁寧にロングのウィッグにカチューシャをつけて、おまけに化粧までしている。
頬紅とリップグロスが妙に強調されて、なんとも言えない。


「・・・人事だと思って・・・まぁ、やるからにはやってやりますよ!」


「おお、さすがニノちゃん。役者ですね、カッコ良くないけど」


「・・・今はカッコ良くなくていいんです。女の子ですから」


そう言って、グラビアアイドルのようにポーズをつけ、櫻井に向かってウインクした。


「うわー・・・、本気でヤメテ・・・」


櫻井は眉根を寄せて、嫌そうな顔をする。


「んはは!さぁ、サッとやって終わりましょうよ!今日は約束あるんですから」


「約束?相葉ちゃん?」


「ええ。愛しのハニーちゃんに会うためですから、頑張りますよ!!」


拳を握る二宮に、毎日のように会ってるくせに何言ってんだと、心の中で突っ込んだ。


それにしても・・・。


「相葉ちゃんかぁ・・・・」


櫻井はそれだけ言うと、どこか違う方向を見つめてニヤつき始めた。


それ見た二宮は、不愉快そうに顔をしかめる。


「・・・ちょっと、翔ちゃん。俺の相葉さんを汚さないで下さいよ」


「なっ!汚すって何だよ・・・」


「だって今、『相葉ちゃんにメイド服着せたら似合うだろうなぁ』とか、相葉さんに着せて『ご主人さまぁとか言わせてぇ』とか思ったでしょ?」


「おっ、思ってねぇよ・・・・」


「嘘だ!絶対今の変態顔は思ってたね」


「変態顔って・・・じゃあさ、お前は思わないわけ?んなわけないよなぁ・・・?」


だっだら、そこにあるものは何なの?と、二宮の足元の大きなバッグを指差した。


「絶対終わったら、衣装もらうつもりだろ?」


「んふふ・・・まぁ、恋人同士の営みの盛り上げアイテムですからね・・・」


「やっぱり・・・俺と変わんないじゃねぇか」


「ちょっと、翔ちゃんと俺を一緒にしないでよ!決定的に違うでしょ?俺にはあの人にコレを着させる権利がある」


櫻井に、にっこり笑って見せた。
スカートの端を両手で持ち上げて、挨拶のポーズつきだ。


「・・・はいはい、その通り。羨ましい限りですね」


そんな二宮に呆れた視線を送った。


「ふふっ。それに、俺は翔ちゃんみたいに、ただ着せていちゃいちゃして喜ぶなんて下世話な事はいたしません」


「何だよそれ。じゃあ、それ以外にどうするってんだよ?」


「んふふ・・・俺の考えはもっと高尚なんですよ・・・」


二宮の不敵な笑みに、相葉の行く末を案じる櫻井だった。



おわり?


―現在、山田太郎ものがたり第2話放送中―


「うひゃひゃっ!にの、すごい!!唇つやつや!メイド可愛いけど、超キモイ!!うひゃひゃっ!!」


案の定、隣の相葉は二宮のコスプレに大ハマリだ。
その様子を見ながら、二宮は口元を弛ませる。
この後のお楽しみを、思い浮かべて・・・。





―放送終了―


「あー、面白かった!翔ちゃんもやればよかったのに、コスプレ」


「翔ちゃんのコスプレ、相葉さんは見たい?」


「・・・・見たくない」


絶対キモイもん。
そう言って顔をしかめた。


「んははっ、だろ?んで、俺は?」


「んー、キモイけど・・・ちょっと可愛かった・・・し、色っぽかった!!」


「んふふ、ありがと」


「あーあ、でもおれも生で見たかったなぁ・・・にののコスプレ。いいなぁ、翔ちゃんはぁ・・・」



きた!!



二宮は心の中で叫び、ガッツポーズをした。
相葉からこの言葉が出れば、70%はミッション成功だ。


「相葉さん・・・俺のコスプレ・・・見たい?」


「へ?うん!生で見てみたい!だって・・・・。いっつもおればっかり・・・なんだもん・・・」


「あ、やっぱり根に持ってたんだ」


「そりゃあね。恥ずかしいんだよ!分かったでしょ?」


顔を赤らめて恥ずかしがる姿は、二宮の加虐心を煽るだけとは気付いていない。


「まぁね、確かに恥ずかしかった。でも、相葉さんは俺の前だけじゃない。俺なんて、全国だよ?」


「そうだけどぉ、にのはテレビだし・・・それに女の子だけど、みんな同じ格好してたじゃん。おれ・・・1人だもん。しかも、にのの前で・・・やっぱ恥ずかしいよぉ」


自分の前だから恥ずかしいと言う相葉に二宮の機嫌は上昇する一方だ。


「恥ずかしがりやさんだなぁ、相葉さんは。実はね・・・今日はそんな相葉さんのためにね・・・・これ!!」


そう言って二宮が相葉の前に差し出したのは、二宮が収録で着た衣装だった。


「もらって来ちゃったvv」


メイド服と、チャイナ服、それに使用したウィッグまである。
相葉は嫌な予感に、顔を曇らせる。
そんな相葉を横目に嬉しそうに衣装を差し出す二宮。


「・・・それ、どうすんの?」


「どうするって、着るんですよ。相葉さん見たいんでしょ?俺の生コスプレ」


「うん、見たい!にのが着てくれるの!?」


途端に目を輝かせる相葉。


80%成功。


「んふふ・・・相葉さんはどっちが見たい?」


「えー・・・どっちかなぁ。メイド・・・いやいや、チャイナかなぁ・・・両方は?」


「どっちかだけだよ」


「けちぃ。んー・・・でも、メイドは結構ドラマの中で見たから、一瞬だけだったチャイナがいい!せくしーチャイナ!!」


90%成功。


「いいよ。じゃあ・・・はい!」


「え?なに?」


相葉は自分に渡されたものをきょとんと見つめた。


「メイド服」


「わかってるよ!何でおれ?」


「だって、俺がチャイナ着るんだから。何?相葉さんチャイナが良いの?」


「ちがうっ!これ、おれがどうすんのって聞いたの!!」


「どうするって、あんた・・・服は着るもんでしょうが」


そんなことも分かんないの?


「わかってるよ、そんなこと!!おれが着るの!?」


「そうですよ」


「なんで?」


「何でって、さっき自分で言ったじゃない、1人で恥ずかしいって。だから、2人で着たら恥ずかしさは1/2でしょ?
俺だって、1人は恥ずかしいんだよ。でも、相葉さんも着てくれるなら良いかなって思って。だめ?」


そう言って、二宮お得意のおねだり顔で相葉を攻める。


「うっ・・・、わかったよぉ。着れば良いんでしょ?その代わり!にのもちゃんと着てよ、それ!」


相葉が赤い顔を更に赤らめて念を押す。
どうやら、騙されて1人だけ着せられると疑っているようだ。


「はい、もちろん。着替えます。ほら、相葉さんも着替えてきて?」


「う、うん・・・」


いまいち納得しきれないまま、相葉は着替えるため、部屋を出て行った。


それを見送った二宮は口元だけで笑った。



95%成功。




おわ・・・らない・・・



「うわー・・・。結構短いよぉ・・・・」


相葉は二宮に渡されたメイド服を着て、途方に暮れていた。
二宮が着ていた時は膝丈程度だったのだが、相葉の方が身長が高い分、丈は短くなる。


「うー・・・恥ずかしい・・・」


相葉が二宮の前でコスプレをするのは初めてではない。
むしろ、他の恋人同士よりは多いくらいだ。
それには、二宮の趣味がかなり反映されているのだが、相葉は一向に慣れることがなかった。

自分の格好が恥ずかしいというよりも、その姿を二宮の射抜くような、全てを見透かされているような視線の前にさらけ出す事が耐えられなかった。
こんな自分の姿を見られている。

きっと二宮は気付いているのだろう。
恥ずかしいと言いながら、彼にされる事を期待している自分に。
彼のそんな視線が、たまらなく相葉を感じさせている事に。
だからこそ、恥ずかしくてたまらないのだ。


「これも・・・履くのぉ?」


相葉はためらいながら、網タイツに足を通した。

恥ずかしさに打ちのめされそうな相葉に、二宮から声がかかる。


「相葉さん、着れた?」

「う、うん・・・もうちょっと。にのは着たの?」

「んふふ・・・準備万端ですよ。早く出ておいで」

「いま行く・・・おかしくないよね?」


一度、鏡で自分の姿を確認する。
男の相葉がメイド服を着ている時点で充分おかしいのだが。

息を大きく吸い込んで鼓動を整えると、戸惑いがちに二宮の居る部屋のドアを開けた。


「にの・・・って・・・うわぁ!にの、超きれいっ!!」


ドアを開けた向こうの二宮の姿を見て、相葉は感嘆の声を上げた。
そこにはチャイナ服を着た二宮が妖しく笑って立っていた。
自分の格好も忘れて、二宮に駆け寄る。


「うひゃひゃっ!にの、すごいねぇ。ヅラもかぶったの?化粧もしてる!!くちびるつやつやだぁ・・・くふふ」


楽しそうに二宮を上から下まで眺め、周りをくるくると回る。


「んふふっ。相葉さん、はしゃぎすぎ」

「だって!すごい!にの自分で化粧したの?」

「もちろん。似合ってる?」

「うん!きれい!!」


目を輝かせて二宮を見ている相葉。


97%成功。


「相葉さんだって・・・かわいいよ?」

「え?あっ・・・うん。ありがと・・・」


二宮に言われて自分の格好を思い出し、急に恥ずかしそうにスカートの裾を引っ張る相葉。
その姿を妖しく見つめる二宮。


「相葉さん、ウィッグとカチューシャは?」


あったでしょ?


「・・・う、うん。コレもつけるの?」

「当たり前でしょ?俺だって着けたんだから、相葉さんも!」

「はいぃ・・・」


鏡の前でウィッグとカチューシャを着けて、雅紀メイドの完成だ。


「うわぁ・・・相葉さん似合ってるっ!ふわふわメイドさんだね。かぁわいい!!」

「うー・・・どうもっ!」


98%成功


「でもなぁ・・・もう一息だね!」

「もうひといき・・・?」

「うん。相葉さん、ここ座って?」


二宮の勧める椅子に座った相葉は、不安そうに二宮を見つめた。


「なにするの・・・?」


その顔が二宮の心をくすぐる。


「ふふっ・・・やるんなら徹底的にね?」


相葉の目の前に化粧道具が並んだ。


「お化粧・・・するの?」

「そりゃ、俺もしてるんですから相葉さんも!俺がしたげる。ね?」

「うん・・・」

「じゃあ・・上向いて、目瞑って?」


相葉の顎に指を掛けて、上を向かせる。
不安げに揺れる潤んだ瞳が閉じられた。
従順な相葉に、妖しく光る唇が吊り上る。


99%成功。







あー…なんて可愛いんでしょうねぇ、俺のハニーちゃんは!!
不安そうに眉を寄せて一生懸命に目を瞑って俺に身を委ねてんの。
唇が震えてるんだから、もう堪んないですよ。

このまま。唇に貪りつきたいっ!!

足までぎゅっと閉じちゃってさ、ああ綺麗な足だなぁ。

触りたいなぁ・・・って、いやいや、まだです。

何のために俺までこんな格好したんですか!!

ここは我慢!

俺の最高傑作、作っちゃうからね!
化粧する手にも力が入りますよ。
このために、メイクさんに化粧法を習ったんですからね。


優しくファンデーションをつけて。
シャドウは、ふわふわメイドさんだから明るい色目が良いよね?
んふふ・・・睫毛長いからマスカラ要らないね。
ビューラーだけで充分。
薄くチークをのせて・・・よしっ!


「相葉さん・・・目開けて・・・?」


俺の声にゆっくりと目を開ける。
開けた瞬間びっくりしたように俺を見て、慌てて目を逸らす。


「相葉さん?」


「に、にの。顔近いっ・・・見ないで・・・」


そう言って顔を赤くする。

もう!可愛すぎるでしょ?その反応。


「んふふ。見て!俺が思ったとおり、相葉さん超可愛い!!」


俺の言葉に、鏡で自分の姿を確認した相葉さんは、大きな目を更に大きくした。


「なっ!なに?だれだよこれぇ・・・」


ホッペをさすって、必死に自分を確認してる。


ふふっ、可愛いなぁ。




+++++


相葉は鏡を見て自分を確認し、顔を歪めた。


「にのぉ・・・おれじゃないみたいだよぉ」


「んふふ・・・似合ってるよ。とっても可愛い。相葉さん、女の子みたい・・・こっち見て?」


言われたとおり、二宮の方を向いた相葉だが、すぐに俯いてしまう。


「相葉さん?どうしたの」


相葉の顔を覗き込もうとすると、再び違う方向に顔を向けようとする。
その顔は真っ赤だ。


「こらっ!こっち見なさい」


相葉の顎を掴み、自分の方を向かせると、顔を逸らせないよう固定した。


「うぅ、にの・・・はなしてぇ。見ないで・・・」


「だめ。どうして目逸らすの?」


「だってぇ・・・恥ずかしいんだもん・・・それに・・・」


「それに?」


「にのが、にのじゃないみたい・・・にのだけど・・・なんか、いつもと違うし・・・その、なんか・・・すごいへんな感じぃ・・・」


チャイナ服に身を包み、化粧までしている二宮は、本当に綺麗で妖艶で。
身のこなしまでもが本当の女性のようで、相葉は戸惑いを隠せない。


「んふふ・・・女の子に攻められてる・・・・みたい?」


「顔は、にのなのにぃ・・・」


赤い顔をして上目遣いで二宮の表情をうかがう。


「俺も・・・変な感じだよ?相葉さんなのに、どっから見ても女の子だもん・・・んふふ、でも可愛い」


「に、にのもきれいだよ・・・?」


「ありがと。ねぇ、相葉さん・・・まだメイドさん完成じゃなかったみたい・・・」


「ふぇ?まだ、なんかあるのぉ?」


「うん、最後にね・・・コレで、完成だよ・・・」


そう言って、相葉のふくよかな唇に口付けた。



「ん・・・・」

しばらく触れるだけのキスをして、唇を離す。


「んっ・・・に、にの?」

「ふふっ、出来た。完璧だね・・・見てごらん」


二宮に促されて鏡を見ると。


「あ・・・くちびる、つやつや・・・」


二宮のリップグロスが相葉の唇に移って、相葉の唇も妖しく輝いていた。


「似合ってる。相葉さんにぴったりだよ」


鏡越しに目を合わせ、うっとりと耳元で囁く二宮に、相葉の顔はさらに紅を増す。


「も、もう・・・にのっ!」

「んふふ、可愛い・・・」




さあ、最後の1%・・・。




「ねぇ相葉さん。今日は・・・このまま・・・女の子同士で、イケナイこと・・・しようか?」


真っ赤な顔をした相葉の耳元に唇を寄せ、ウィッグに指を絡めて妖艶に微笑んだ。


「ええっ!こ、このまま・・・?」

「・・・うん。だって、せっかくのふわふわメイドさんだもん。相葉さん見てると、俺たまんないの。いいでしょ・・・?」


少し動けば触れてしまいそうなほどに顔を近づけて、綺麗な顔が相葉に迫る。


「ちょっと・・・まって!」

「・・・どうして?」

「だって・・・ほんとに恥ずかしいのっ」


このままなんて、おれ死んじゃう・・・・。


「・・・そんな可愛い事言われたら、もう我慢できない・・・大丈夫、私が恥ずかしさなんて分かんなくなるくらい感じさせてあげる・・・」


二宮が妖しく笑った。


「わ、わたしって・・・にのっ・・・あっ!ちょっと・・・うわっ!」


急に自分の事を私と言い出した二宮に戸惑っている相葉を、抱き上げるとそのままベッドへと運び、一緒に倒れこむ。

上から見る相葉の不安げに揺れる瞳が、二宮の欲情をたまらなく煽る。


「もう、本当に・・・相葉さん、愛してるよ・・・」

「にの・・・・」


恥ずかしそうに、でもようやく二宮を見つめ返してくれた相葉に満足そうに口を吊り上げた。


「・・・・ふふっ、可愛いメイドさん・・・今から私とイケナイことしませんか・・・・?」


相葉の頬を撫でながら、顔に息を吹きかけると、顔が更に赤くなった。


「・・・いいよね?」


甘い声で相葉を誘う。


「・・・・にのが・・・したいなら・・・いいよ?」


だって、恥ずかしいけど、いつもと違う二宮に戸惑いはあるけど、嫌なわけじゃない。
二宮が自分を求めてくれる事が、嬉しくて堪らないのだから。

恥ずかしさを断ち切るように目をぎゅっと瞑り、二宮の腕にしがみついて答える。


その姿を見て、二宮は再び妖艶な笑みを浮かべた。



はい、100%大成功。



上から相葉を見下ろして、二宮はうっとりと微笑む。


「んふふ、すっごい変な気持ち・・・倒錯的で、ホントたまんない」


そう言って、二宮が相葉に口付けた。


「んっ・・・・あっ」


次第に深くなるそれに、相葉の呼吸が荒くなる。
キスに夢中になっていると、二宮の手がスカートの裾から入りこみ、内腿をなで上げた。


「ふふ、相葉さん足綺麗だね?網タイツ、すっごいそそる・・・脱がすのもったいないなぁ」

「んあっ、ちょっ、だめぇ・・・」


スカートを捲り上げようとすると、相葉が恥ずかしそうに上から押さえる。


「いつも、平気でズボン脱ぐのに、恥ずかしいんだ・・・?」

「だってぇ・・・・なんか、ちがう・・・あんっ」

「んふふ・・・捲くられんのが嫌なら、こうしようか・・・?」

「えっ!?あっ、ちょっ!・・・・」


二宮はスカートの中にすっぽりと入ってしまった。


「に、にのっ!やだっ、出てっ!」


慌てて身体を起こそうとする相葉を二宮が制する。


「こらっ・・・相葉さん、女の子なんだからおとなしくしてなさい。メイドさんは絶対服従!!」

「は、はいぃ・・・・」


真っ赤な顔を両手で覆っておとなしくなる相葉に満足そうに微笑むと、二宮は行為を再開した。
相葉の足を撫でながら、網タイツを脱がせ内腿にキスを落とす。


「んん、ふぁっ・・・ん」


下着を脱がせ、反応を始めていた相葉自身に手を伸ばすと、そのまま口に含んだ。


「ああっ!あ、あ・・・ん」


そのまま手で相葉を刺激しながら、唇をその奥へと移していき、蕾へと口付ける。


「あっ・・や、ん」


顔を覆っている指の間から、赤いチャイナ服が蠢くのが見えた。
それは、自分のはいてるスカートに続いていて。
恐ろしく倒錯的なその光景に、相葉は不安になり、二宮を必死で呼んだ。


「あっん、にの、にの、にのぉ・・・」


声から不安を読み取ったのか、二宮が顔をあげ、相葉を見る。


「・・・どうした?不安になっちゃったの?」

「かお・・・見せてぇ・・・・にの・・・」


二宮に手を伸ばす。
その手を取り自分の顔へ持って行くと、相葉と目を合わせてにっこりと笑った。
相葉が安心するように。


「大丈夫。俺だよ、相葉さん。何にも怖くない・・・・ね?」

「うん・・・・」


安心したように口元を弛ませる。
そんな相葉に微笑むと、二宮は続きを促した。


「続き・・・していい?」

「ま、まって!お、おれもするっ!!」

「はい?うわっ!」


突然、相葉が起き上がったかと思うと、二宮を押し倒し形勢逆転。


「ちょっ、あ、あいばさんっ!?」


上に乗っかってきた相葉を、目を見開いて見上げる。


「うわー、にのきれい・・・・」


上から二宮を見下ろして、改めて感嘆の声を上げた。


「・・・どうも。で、相葉さんどうするつもり?俺、やられちゃうの?」

「・・・ええっ!いや、ちがっ・・・・ちがうよ」


二宮の言っていることに気付いて、首を横に振る。


「ふふっ。じゃあ、何してくれんの?」

「うっ、うん・・・・」


相葉が二宮のチャイナドレスのスリットから、戸惑いがちに手を差し入れて二宮自身に触れる。


「にの・・・してもいい?」

「どうぞ、あんたの好きなように・・・」


二宮はベッドのヘッドボードに身体を預け、相葉のしたいようにさせてやる。

相葉は下着から二宮自身を取り出すと、すでに熱を持っているそれに恐る恐る口付ける。


「はむっ、ちゅ・・・んぱ・・・・はふ」


口の中で二宮の欲望が大きくなっていくのが嬉しくて、少しでも感じてくれるようにと、一生懸命に行為に没頭する。


「はっ、ん・・・あんた、ホント最高・・・んっ」


そう言う二宮を嬉しそうに見上げる顔と、ウィッグが邪魔なのか鬱陶しそうにかきあげる姿が何とも妖艶で二宮の欲情に火をつける。


「相葉さん・・・もう良いよ・・・」

「ふぇ?」

「もう・・・あんたの中に入りたい・・・」

「っ!に、にの・・・」

「おいで?」


二宮は手を伸ばして相葉を起き上がらせると自分の膝の上に乗せた。


「相葉さん・・・このまま、しようか?」

「えっ?このままって・・・?」

「このまま・・・俺の上で・・・ね?」

「そ、そんなの・・・・」


泣きそうな顔で二宮を見つめる相葉。


「せっかくだもん。相葉さんの可愛いお顔がしっかり見られて、しかも服も乱れない。一石二鳥でしょ?」

「うぅ・・・」


相葉の頬を愛おしそうに撫で、顔を覗き込む。


「相葉さん・・・ほら・・・」

「う、うん・・・」


二宮が促すと、相葉は渋々と行動に出る。
膝立ちになり、二宮自身に手を伸ばし、その上に自らの身体を沈めていく。


「んっ・・ふ、ああっん」

「くっ、ん・・・相葉さん大丈夫?」

「あっん、だい・・・じょぶぅ・・・」


完全に身体を沈めると、馴染むまでじっと動かずに耐える相葉。
俯いて息を浅く吐き、呼吸を整えている相葉を上向かせ、目を合わせる。


「にの、なぁに・・・?」

「んふふ・・・顔が見たかったの。相葉さん・・・大好き」


優しく口付けた。


「ん・・・・あっ!」


その口付けに酔いしれている相葉を不意に下から突き上げた。


「も、もう、にのっ!」

「んはは、ごめん。ねぇ・・・もう我慢できない。相葉さん・・・動いて?」


二宮の言葉に相葉がそろそろと動き出す。


「ふっ、んん・・んあっ・・・」


自分の上で喘ぐ相葉を愛おしそうに見つめ、二宮はその動きに合わせて自らの腰を揺らす。


「あ、あっん、ん・・・だめ・・・にのぉ」


絶頂が近いのだろう、二宮の肩を掴む相葉の手に力が入る。


「はっ、あいばっ・・・一緒に・・・ね」

「あっあ、うっん・・・にの、あぁんっ」


相葉がメイド服を汚したのと同時に、二宮は相葉の最奥に熱を放った。


「ふぁ・・・ん」


力の抜けた相葉は、二宮に凭れかかる。
そんな相葉の背中や頭を撫でてあやす二宮。


「んふふ・・・気持ちよかったね?」

「ばぁか・・・」

「はいはい、馬鹿でごめんね。お疲れ様。大好きよ」


相葉のホッペにキスを贈る。
それに気を良くした相葉が、二宮の肩に顔をすり寄せる。


「もう、雅紀ちゃん最高。癖になりそう」

「もう・・・絶対やんないからね」


心臓に悪いんだから。


「あら、残念。じゃあ、今日だけの限定雅紀ちゃん、もっと堪能しなくちゃね!」

「えっ?うわぁっ!」


勢いよく身体を倒されて、二宮が上になる。


「また・・・やるの?」

「当たり前。だって、ほら・・・分かるでしょ?」

「あっ・・・・」

果てた後も相葉の中にいた二宮が、質量を増しているのを感じ、相葉は顔を赤くする。

「まだまだ・・・夜は、長いよ・・・雅紀ちゃん」






翌日、5人での収録には、妙にすっきりした二宮さんに、どこか疲れているような相葉さんの姿があったとか・・・・なかったとか。





おわり
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