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卍 馬と鹿の本能 卍 (仁亀 淳聖 竜雄)
511  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:31


聖はそう思いながらソファへ行くと、テーブルには二人分の夕飯が置いてあった。



「おぉ!!肉じゃん!!美味そう~~♪


・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・あれ・・・・?

・・・・・・・・まさかコレみて?・・・田口の奴・・」



聖の顔が一瞬引きつる。




512  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:33


一時停止されたAV・・しかも超熟女もの・・
自分の祖母と同じくらいの女性とお坊さん?が絡んでる所だった。


「ハハ・・・さすがマニア・・恐れいった・・。」


さっきの違和感の正体も同時に理解する。



・・・コレで勃起したら・・・ショックだわな・・はぁ~ありえね・・



田口ネタがもう一つ増え、この部屋を出たら亀梨に話してやろうと
今からワクワクした。



513  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:35


一人ガツガツ夕飯を食べていると、深刻そうな顔で田口が出てくる。

腰にタオルを巻き、頭をタオルでターバンのように包んでいて、
ちょっと女の子みたいだった。


「田口・・先食ってるから・・・」


両頬を食べ物で膨らませながら、聖が言った。


「くす・・見ればわかるよ・・・美味しい?」


「おう!!食えなかったらオレ食ってやるから言え!!」


聖はそう言いながら勇ましいくらいの勢いで、
夕飯を食べていた。

田口は聖の機嫌が戻ってるコトにホッとしながら、
自分も向き合うようにソファに腰を下ろし、食べ始める。




514  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:37


「ぷは・・・ごっそさん!!」


「聖・・・半分食べる?」


「ん・・・腹パンパンだからいいや・・

つうかさ・・アレ何?アレでよく抜・・・・っ・・・・・」


はっ・・として聖は慌てて口を閉じる。


・・・わ・・ヤベ・・オナシーン見てたってバレちゃうじゃん・・・


「・・・?・・・あぁ・・AVね・・

結構笑えるよ・・・なんか人間って不思議だね~」


そうヘラヘラ笑いながら答える田口に、
聖も内心・・

・・・それで抜けるお前が不思議だよ・・・と突っ込んでいた。




515  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:47


「しかしさ~亀と赤西上手くやってんかな?

すげ~ケンカしてそう・・・」


そう言いながら聖は笑った。


「そうだね・・すごい険悪だもんね・・どうすんのかな・・・」


「つうかさ・・田口と赤西だったら良かったんじゃね?」


田口はしばらく黙ったまま、無表情で答えた。


「オレは・・・聖で良かったよ・・・・」


「キモッ!!・・・オレは亀が良かった・・話も合うし、
メンバーの中で一番仲良いしね・・」




516  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:49



・・・・・・・・・・・・。



・・・・・ガン!!!





田口は怖い顔で聖を睨みながら、机を叩く。





517  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:50


「・・・こんな時くらい・・亀の話し止めろよ・・・

・・・もっと・・・・オレを知ってよ!!」


いきなりキレだした田口に聖も逆切れする。


「お前のコトなんか知りたくもねぇ・・

・・・マジ・・一週間耐えらんねーわ!!」


田口は一瞬酷く苦しそうに顔を歪め、箸を置いた。

そして小さく呟く。


「・・・・・ごめん・・・聖・・っ」


そのまま夕飯のほとんどを残し、洗面所で髪の毛を乾かしはじめた。



518  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:52


「・・・・・・・・っ・・・・・。」


聖も思わず手で口を覆う。

田口を傷つけてしまったのは明らかだったから・・・
いつもならヘラヘラ笑ってるだけなのに、
あんなに苦しそうな顔にさせたのは初めてだった。



・・・・た、田口があんなコト・・言うから・・・クソッたれ・・。



田口は今までどんな暴言も笑って許してくれてたから、
別に大丈夫かと思った・・・。


・・・だから心が余計痛い。




519  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:53


聖は居ても経ってもいられなくて、洗面所に向う。


「田口・・・その・・・ごめん・・言いすぎた・・。」


田口はドライヤーを止めると、いつもの笑顔で微笑む。


「気にしなくていいよ・・聖は悪くない・・・

聖がオレのコト嫌いなのも十分わかってるよ・・・

でも・・オレは聖が誰よりも優しいってコト知ってるから好きなんだ・・」


そのとたん聖は思いっきり、壁を殴った。

田口の目も一瞬大きく見開く。



520  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:55


「・・・そうやって・・・本音見せねぇ野郎の何を知れっつんだよ!!」


田口は一瞬目を泳がせると、視線を床に落とした。


「・・・今、言ったことは本当のことだよ・・・


・・・・・・・・・・・・っ。


ただ・・・傷ついた・・辛かった・・・だって・・オレは・・・

・・聖が好きだから・・嫌われてるのって実は切なかったりするよ・・」


黙って壁に寄りかかって聞いていた聖は、
田口の髪の毛をグシャグシャとかき回した。


「・・・今のお前・・嫌いじゃねぇよ・・普段はうぜぇけどな。

・・・さっきは悪かった・・言葉がすぎた・・。」


そう言って優しく微笑む。



521  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:56


田口はいきなり立ち上がると、聖に抱きついた。


「やっぱ好きだよ・・聖ぃ~~~・・・!!

・・・・ぐはっ・・・い・・痛い・・っ。」


「それが嫌い・・ウザイ・・わかれ!!」


聖は田口のわき腹に拳をめり込ませている。

ずるずる・・っとわき腹を押さえ、床に蹲っているにも関わらず、
なぜか田口は嬉しそうだった。




522  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:58


「今夜は飲むか・・幸い飲み物や食い物はいっぱいあるしな・・」


「・・う・・うん・・」


聖は殴った拳をプラプラさせながら、
キッチンへ行った。

それからパジャマに着替えた田口も
グラスを用意したりしながら手伝う。


「おぇ・・田口・・見ろよ!ドンペリあるやんけ!!

飲もうぜ・・」


「うわ・・すごいね~・・」


嬉しそうにテーブルに用意し、グラスにドンペリを注ぐ。




523  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:58



「「乾杯!!」」




524  卍寺  2008/02/25(Mon) 21:59


聖は一気に飲みほし、嬉しそうに空いたグラスを机に置く。


「・・うま~い♪・・田口・・注いで・・」


言われるままに注いでいると、あっという間にドンペリ1本空になった。


「ちょ・・飲みすぎじゃない?」


「全然大丈夫・・まだ棚にあったから、持ってきてよ・・」


田口は溜息をつきながら、棚へ持ちにいった。

すでに真っ赤な湯でタコのような顔をしながら
ソファに寄りかかっている。




525  卍寺  2008/02/25(Mon) 22:01


田口が新しいドンペリを持って行くと、ソファに丸まって眠っていた。


「・・・やっぱり・・・聖弱いんだから・・・・」


田口は溜息をつきながらベッドから掛け布団を持ち出し、
聖にかけてあげながら、ざっと机の上も片付ける。


「なんで聖も亀も赤西も散らかしっぱなしにするかなぁ・・・・」


そうブツブツ呟きながら、電気を消し、ベッドへ向う。


「あ・・どうしよう・・・オレの布団・・・・」


田口は仕方無いので、大きめのバスタオルを風呂場から持ってきて、
それをかけて眠った。



526  卍寺  2008/02/25(Mon) 22:02



・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くしゅん・・








527  卍寺  2008/02/25(Mon) 22:03


「・・・・・ん・・・・っ・・・?・・」


聖は酔いから冷め目が覚める。

ソファから起き上がり、時計を見ればAM3時・・


「ヤベ・・・風呂も入ってね・・・」


上掛け布団を捲り、シャワールームへ行こうとして、
ベッドで丸まって眠る田口が目に入った。


・・・・ごほ・・・ごほっ・・・けほ・・・・


薄いタオル一枚で風邪をひき始めているのか、たまに震えている。


「・・・ばか・・・」


聖はソファから上掛けを持ってきて、田口に掛けた。




528  卍寺  2008/02/25(Mon) 22:06


あまりにせきをするので、
田口の額に手を当てると熱が出てる。


「・・・チッ・・・マジかよ・・・」


慌ててクスリ箱から風邪薬と冷えピタを用意し、
田口の頬を叩きながら起す。


「田口・・田口・・・起きろ・・田口・・・」


よほど熟睡してるのか、目を覚ます様子が無い。

聖は水を口に含むと、薬を二錠田口の口に突っ込み、
口移しで流し込んだ。



529  卍寺  2008/02/25(Mon) 22:07


「ゴホッ・・ゲホッ・・あ・・聖?・・・っ・・ゲホッ・・」


器官に水が入ったのか少しむせながら、目を覚ます。


「お前・・熱あるよ・・バカ・・・」


聖は溜息をつきながら、冷えピタを貼ってやった。


「ありがと・・・聖・・でも風邪移っちゃうよ・・」


「あ?いいよ・・オレ風邪めったにひかねぇから・・

お前後ろ向け・・・」


田口は言われるままに、聖に背を向ける。




530  卍寺  2008/02/25(Mon) 22:09


「寒いんだろ?オレの背中かしてやっから・・

さっさと寝ろ・・」


「・・・・うん・・・ありがとう・・・っ」


熱のせいもあるのだろう、こんな時優しくされると、
人は弱くなるっていうけど本当だ。

心の奥がジワジワ熱くなって、
田口の目にも涙が滲むのがわかる。

そして背中から伝わる聖の体温が心地よくて、
再び睡魔が襲ってきた。





531  卍寺  2008/02/25(Mon) 22:10




・・・・やっぱ・・聖が・・・大好きだよ・・・・





532  卍寺  2008/02/25(Mon) 22:17


卍●卍●卍●


今回の更新はこの辺で・・
やっと1日目終了です・・(^^;)
ちょっとは向き合えてきたかな・・?と・・
自分的には思ってます。

次回は風邪っぴきの田口さんですね

あとこれから3月下旬くらいまで確定申告やらなんやらで、
非常に忙しくて更新が滞り気味になりそうです・・。
さすがに1週間まではあけないと思いますが、
長引きそうな時は言いますので
よろしくお願いいたします。

嫌な時期がきたーーーー(笑)!!

卍 返信分  >>500-501

卍 更新分  >>502-531


●卍●卍●卍
  



533  ののあ  2008/02/25(Mon) 23:51

忙しいのに、更新ありがとうございます!!
卍様のペースで書いてください。
待ってますvvv
まだまだ、歩み寄れない2人ですね(´∀`;A
でも、看病きっかけってなんだか萌えvvv
やさしい2人ですからね~♪
この2人のHがどんな風になるのか楽しみです!!


534  名無しさん  2008/02/26(Tue) 00:40

age


535  blue  2008/02/26(Tue) 11:23

お忙しい中の更新ありがとうございまーす☆
こんなとこまで来てもギャグに走る田口…嫌いじゃないです(笑)
淳聖の心がどう接近して行くのか楽しみです♪


536  うーた  2008/02/26(Tue) 13:40

やっぱりじゅんじゅん優しい・・・^^
にしても真っ黒な部屋のバスルームにはそんな仕掛けが!!
すけすけバスルーム・・・ステキです!!!
スイッチオフの田口も大好きです(オンもv)
素直じゃないコキたんもかわいいなあv
続きも楽しみにしてますねv


537  名無しさん  2008/02/26(Tue) 13:53

age


538  Kirsche  2008/02/26(Tue) 20:53

わぁ…聖やさしい(^^)
背中合わせて寝るなんていいですね☆
田口お大事に!
それと卍寺様もお体に気をつけて3月を乗り切ってください!(^^)!


539  名無しさん  2008/02/26(Tue) 23:51

あーわかるわかる!の連続です。
>田口は今までどんな暴言も笑って許してくれてたから、
 別に大丈夫かと思った・・・。
って聖がいうとことかほんとに思いそうだなって。
聖の田口への暴言や乱暴な行動は笑って許して?くれる(鈍感なのか?)
田口あってこそなんですよね。
逆に傷ついちゃうそぶりを見せられたらほんとうに
根は優しい聖はできないだろうし・・。
険悪なふたりがじょじょに近寄ってく過程がほんと自然でリアルです。
続きも楽しみにしてます~。


540  舞(⌒ー⌒)  2008/02/27(Wed) 01:30

初書き込みです。
淳聖いいですねー!田口の好き好き攻撃に聖のツンデレ!(今の段階ではデレ要素ゼロですが)
薬を飲ませるための水口移しは萌えすぎて燃え尽きそうでした(;;´;ё;`;;)ンフー

聖の隣でスケスケバスルームの田口を覗きたいと思った私は
変態以外の何者でもないですね(笑)

更新楽しみにしてます!確定申告も頑張ってください!笑

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