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小説の再編集とか、資料とか、必要な諸々を置いておくブログ
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卍 馬と鹿の本能 卍 (仁亀 淳聖 竜雄)
601  卍寺  2008/03/06(Thu) 00:59

☆589さま  S田口は一週間後の淳聖で発動する予定です(^^;)

☆590さま  今回は聖・・ドキドキですかもね??(笑)

☆591さま  この二人が一番難しいですよ(><)
でも向き合ってきてると思います。

☆さやさま  田口・・押しの一手ですね(苦笑)

☆Kirscheさま  友情いいですよね~
でもなんとか・・愛情にしたいですね~

☆ののあさま  いつもありがとうございます♪
良かった~淳聖大丈夫そうでしたか?
ホッとしました(笑)

☆うーたさま  Sも発動させますよvv
私もどっちかっていうと鬼畜の方が好き・・(笑)
でもこの1週間では無いかな・・?って感じです

☆596さま  そうですか♪嬉しいですvv
頑張ります♪

☆blueさま  キンキいいですよね~~♪私も好きですよvv
田口・・頑張りますよ(><)聖落とすために・・(苦笑)

  


602  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:03

☆598さま  田口・・執念の男です!!頑張ります(笑)

☆ゆーさま  ちょっとヘタレ田口さんですが・・
今のとこホワイト田口さんなので・・(^^;)

☆YUZUKIさま  わ・・感想すみません・・
無理はしないでください・・何せ今淳聖編ですしね(苦笑)
YUZUKIさまの禁断ものめちゃ好物なのでついつい・・(^^)
更新楽しみにしてますvv



603  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:06


●卍●


更新させていただきます♪

ここまで更新しなかったの初めてですよ~

まだ終わって無いですが(YY)

気晴らしに小説書くのも楽しいのでついつい・・

3月はこんな感じの更新になりますがよろしくお願いしますvv


●卍●



604  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:20



・・・・・3日目




605  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:21


朝・・熱は冷めたのに聖への想いは変わらなかった。

この想いも一緒に冷めてくれば良かったのに・・・。

そう熱に浮かされたような熱い溜息を溢す。




606  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:22


「こ・・・き・・・」


隣で眠る聖の頭をまるで恋人のように優しく触れた。


「・・・ん・・・」


聖は目を擦りながら目覚める。


「・・・田口・・風邪は・・・?」


「・・・うん・・ありがとう・・もう大丈夫だよ・・・」


聖は嬉しそうに微笑みながら、田口の額へ手を伸ばす。




607  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:23


「おお!!治った・・オレのおかげだな・・感謝しろよ?」


「・・うん・・本当・・聖のおかげだね・・・」


「・・・・・・・・・。」


あまりに素直な田口に聖は苦笑いを浮べた。


「お前さ・・ダジャレとか言わないの?」


「・・・言って欲しい?」


田口があまりに優しく微笑むから聖も言葉を詰まらす。


「・・や・・・なんか・・違うから・・」



608  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:25


「オレがダジャレを言うのはね・・聖に笑って欲しい時と・・・

聖にオレを見て欲しい時・・・・まぁ・・場を和ませる為にも使うけどね・・」


「・・・なんだよソレ・・・なんでオレ?意味わかんね・・」


聖は気マズそうに頭を掻きながら、ベッドから下りようとした。

すかさずその手を田口は掴む。

聖が驚いて田口を睨みつけ、普段自分を見る時の聖の目つきに
思わず苦笑いを浮べた。




609  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:25


「わかんない?・・・・聖・・・・

・・・・だって・・聖がオレの声聞いてくれるのって、
オレがダジャレ言ってる時だけなんだよ・・?

普段はほとんど無視するか声すら聖の耳に届いてない・・。

でもオレがダジャレ言った時だけ、
不機嫌だけどオレのコト見てくれるから・・っ。」


泣きそうにその綺麗な顔を歪める田口に、
聖は小さく溜息を洩らした。


「・・・・・バカじゃね・・・・。」


「・・うん・・・・・・バカだよね・・・」


「手・・放せよ・・・」


その言葉に田口は小さく頭を横に振る。



610  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:26


聖が無理やり手を振り払おうとしても、ビクともしない。


「・・チッ・・何だよ・・」


田口は俯いていた顔をあげ、聖と視線を絡める。


・・・・・・・・・・・。


そして小さく息を吐き出した。




611  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:28


「・・・・・・・・・ふ・・ぅ・・・・・っ。


・・・・・・・・・・・。



・・・アンタが好きだ・・・・聖・・・」



今ままで見たことない田口の様子に、
緊張が走った。




612  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:28


目が逸らせない・・掴まれた手が痛い・・。

心臓が張り裂けそうなほど速く動き出すのがわかった。


「・・・・・・・・っ・・・・


な・・・な・・何・・・言って・・・・

・・っ・・く、くだらねぇ・・冗談やめろ・・笑えねぇ・・」


聖は乾いた笑いを必死にする。



613  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:29


「・・悪いけど・・・本気だから・・」


そのとたん聖は手を振り解き、叫んだ。


「ヤメローー!!何言ってんだよ!!・・

頭おかしいんじゃねぇの?気色悪いんだよ!・・」


聖は肩で荒く息を吐きながら、振りほどいた田口の手だけ見ていた。

その指先が小さく振るえ、それからギュっと拳をつくる。




614  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:31


「・・・それも知ってる・・・。

・・・・ごめんね・・・・迷惑だってわかってたんだ・・・・。

でも・・・気持ちが抑えられない。

・・・・どうすればいい?・・聖・・」



田口は力なくそう微笑み、堪えきれない涙を溢した。

聖は自分の両手を握り締め
何も言うコトが出来なかった。




615  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:32


「好き・・・聖が好き・・

・・・好きで・・好きで・・・どうしようもない。


・・・・・・・・・・・・。


それを気づかせたのは・・聖だよ・・?」


その言葉に思わず聖は顔をあげ、田口を見つめる。


「・・・か・・看病したからか・・?

あんなこと・・お前じゃなくてもやってた。」




616  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:33


「・・・聖が・・オレなんか優しくするから・・・

聖が・・オレなんかに優しく微笑むから・・・


・・・・・・・・・・・・っ。


聖・・・・ごめん・・・ごめんね・・・・。」


田口は何度も謝りながら手で自分の顔を覆った。

小さく震える肩が聖の目には痛々しく映る。

聖は躊躇いがちに手を伸ばし、田口の頭を軽く叩いた。


「・・・・オレに・・どうしろって言うの?・・・・

お前のコト好きだけど、お前の言う好きとは違うよ?」





617  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:34


田口は紅くさせた目元を優しく微笑ませ、
その目から再び涙をポロリポロリ溢し始める。

懸命に笑おうとしてるのがわかるが、紅い田口の唇が小刻みに震え、
涙で濡らしていた。


・・・・・・・・・・・。


・・・・・・ちゅ・・・・・



それは本当に無意識だった、聖はその唇に自分の唇を重ねる。




618  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:35


田口はモチロン驚いたが、何より驚いたのが聖自身だった。


「・・・・オレを・・・・哀れんでるの?」


「ち・・違っ・・・」


聖は自分の口を覆ったまま黙りこんでしまう。


「・・・・何やってんだろ・・・オレ・・・・

・・・どうかしてるな・・・風呂入ってさっぱりしてこよ・・・」


そのままフラフラとシャワールームへ聖は消えた。




619  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:37


田口は自分の唇を押さえながら、強く思う。



・・・・聖が・・欲しい・・・絶対に・・欲しいよ・・・



聖は情に弱く優しいのを知ってるから、
オレは直球勝負に出た。

もちろん心臓は張り裂けそうなぐらい緊張したし、
殴られるのも覚悟した。

でも聖は困った顔をしながら、オレを傷つけないように
言葉を選んでいるのがわかる。



・・・・・オレは聖の弱さに付け込んだ。





620  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:38


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・。


聖の風呂はカラスの行水のように早い。

入って10分もしないうちに出てきたが、頭に大判のタオルをかけ、
視界からオレを消していた。

無かったことにしたいのか、冷蔵庫からビールを取り出し、
ソファに座り、朝食を食べ始める。

田口は小さく溜息を洩らしながら、シャワールームへ向った。

その時、不機嫌な聖が呟く。


「・・・田口・・・お湯溜めておいたから、ちゃんと浸かってから出ろよ

・・・風邪ぶり返さないようにな・・・。」


聖は振り向きはしなかったが、そう静かに言った。



621  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:41


たったそれだけで、飛び跳ねるほど嬉しい自分自身がいる。


「・・うん・・ありがとう・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


聖は田口がシャワールームへ入ったのを耳で確認してから、
深い溜息を洩らした。


「・・・・どうしろって言うんだよ・・・・

・・・田口のバカヤロー・・・」


やり場の無い苛立ちに舌打ちをする。


・・・・・・・・・。


田口の風呂はやたら長い、普通に1時間は入ってる。

聖は考えてもしかたないので、
曲に使えるラップを考え始めた。



622  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:41


静かな部屋で集中すること1時間、
いきなり下手くそなボイパが聞こえてきて集中力が途切れる。


「・・・やめろ・・下手くそ・・・」


「・・・やっぱり・・・?」


田口は・・へへ・・っと照れ笑いを浮べた。


・・・・・・・・・・。


言葉が続かない・・・。


・・・重い沈黙の中、田口はグラスに冷たい水を注ぎ、
聖と向かい合わせに座る。




623  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:43


聖は田口と視線を合わせることなく、
再びテーブルの上の紙にラップを口ずさみながら詩を書いていた。


「・・・・聖・・・・どうしようか・・・・?」


「・・・は・・・?・・何・・・が・・・?」


田口はグラスを両手で握り締めながら、呟く。


「・・ん・・?・・・SEX・・・・」


その言葉に机を叩きながらリズムを取っていた指が止まる。

しかも田口から告られた後にそんなこと・・・
よけい聖の頭を混乱させた。




624  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:44


「・・・・・・・・か・・亀と・・・仁・・ヤったかな・・?」


視線を逸らしながら、別の話題を振る。


「・・・そんなに気になる?」


「・・・ま・・な・・・」



・・・・・・・・・・・。


・・・・・ミシ・・・・



田口の手の中のグラスにヒビが入り、
絨毯の上に・・ぽた・・ぽた・・っと水が落ち始めた。




625  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:46


それに気がつかない聖はソファから立ち上がると
隣の亀梨達の部屋の壁に耳を押し当てる。


「・・・何も聞こえねぇ・・・亀・・大丈夫かな・・?」


田口はヒビの入ったグラスを机に置くと、聖に近づき
腕を掴んだ。

ギリッとした痛みに顔を顰めながら、田口を見ると
人形のように無表情のまま聖を見つめている。


「・・・な・・・なんだよ・・・

・・・放せ・・・」


より一層強くなる圧力に、聖の背筋に嫌な汗が流れ落ちた。



626  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:47


「・・・なんでオレを見てくれないの・・?

・・・オレのことだけ・・・考えてよ・・・

今、ここにいるのはオレなんだよ・・・?」


冷静にかつ単調に吐き出される田口の声に
余計恐怖が襲う。


「・・は・・・放せ・・・っ・・・」


擦れた声を絞り出すように、何とか言葉を紡ぐ。

それでも放そうとしない田口を聖は睨み付けた。




627  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:48


「オレは・・お前がキラ・・・・むぐっ・・」


・・・・嫌いなんだよ・・・・


そう言う前に田口に強引にキスされ、
薄い舌が口内を乱暴にかき回す。

聖はとっさに舌先を噛み付いたにも関わらず、
田口の舌は聖を貪り続けた。

血の味がお互いの口に広まり、
田口の唇から血が流れだす。


「む・・うぅ・・んっ・・・っ・・・」


聖は力いっぱい田口を突き飛ばした。




628  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:49


田口は後ろへよろけながら、血で染まった自分の唇を拭い、
荒い息を吐きながら睨む聖と視線を合わせた。


「て・・てめぇ・・・・」


「・・・・っ・・・嫌いなんて・・・言わないでよ・・・

・・・・頼むから・・・っ・・・・」


田口は床に座り込むと、
能面のようだった顔を歪ませた。




629  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:51


「・・・・・っ・・・・・

どうしろって言うんだよ!!

オレに・・・どうしろと・・・・?

もう・・わかんねぇ・・・・・・・

お前が変なコト言うから・・・・っ・・・・・」


聖も顔を歪ませ自分の髪の毛を握りしめる。


「・・・好き・・・

・・・・好きだよ・・・聖・・・・・

お願いだから・・オレを好きになって下さい。

お願いします。・・・・」


田口は溢れる涙を手の甲で擦りながら、そう頭を下げた。




630  卍寺  2008/03/06(Thu) 01:52


聖は静かに嗚咽を溢しながら、田口に背を向け
呟く。


「・・・・今日は・・・・・一人で考えさせて・・っ・・」


・・・・・・・・・・・・・・。


「・・・・・・・・う・・・ん・・。」


聖はソファの上に横たわると
腕で顔を覆いながら目を瞑る。

田口も無言のままベッドへ寝転んだ。



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