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卍 馬と鹿の本能 卍 (仁亀 淳聖 竜雄)
361  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:42


・・・・・・・・・・・。


・・・ハッと目覚めれば、隣に赤西がいない。

時計を見れば13時を回っていた。

亀梨が慌てて起きると、
赤西はソファに座りイヤホンを耳につけたままAVを鑑賞していた。

マクラを胸に抱き、鼻の下を伸ばしばがら
ヘラヘラ観ている。




362  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:44


亀梨は赤西と向かい合わせに座ると、
「うわぁ・・っ!!か、亀・・?」と飛び上がって耳からイヤホンを外した。

「か、亀・・おはよ・・」


赤西は気まずそうにAVを消しながら言う。


「はよ・・。・・気にしなくていいから観てろよ

オレ腹減ったから昼飯食べてるから・・。」


・・・・・・・・。


・・・・・・この沈黙が痛い。


・・・・・・・・。


亀梨は箸を口に咥えたまま、
立ち上がると自分好みのAVをセットし
赤西の隣に座って見始めた。



363  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:46


「お・・おい・・亀・・?」


「あんだよ・・悪ぃか?

オレはやっぱこっちのが好きなんだよね・・」


亀梨がそう笑うと、赤西も釣られて笑う。

さっきまでの気まずい雰囲気が消え、
赤西と自然に会話をするようになっていた。

しばらくすると突然赤西は黙り込み、
亀梨の目を見つめる。

その真剣な目に亀梨は苦笑いを浮べた。


「・・ど・・どうした?

んな怖い顔して・・・・」



364  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:48


「・・・マジでいいのか・・?

・・今夜・・・・」


赤西の言いたいコトがわかり、顔を歪めた。


「・・・い・・いいも何も・・・

どうしようもねぇじゃん・・

・・・だって・・オレ・・このグループじゃねぇと・・・・・

・・・・・・っ・・。


つうか・・お前・・オレなんかで勃つのか?

ま・・頑張れ・・オレも手伝ってやるから・・。」


左手を上下に動かしながら、亀梨は笑った。

でも赤西は見逃さなかった。


箸を持っていた手が小さく震えていたことに・・




365  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:50



「・・・じゃぁ・・夕飯食べたら・・始めるから・・」


「おう!!・・」


亀梨は視線を床に落としたまま、
声だけテンションを上げながら頷いた。





366  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:53



・・・・たががSEXじゃねぇか・・・・



・・・オレは・・・女じゃねぇんだ・・・・・



・・・・仁を・・困らせるな・・・・






367  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:55


亀梨は半分も食べれなかった昼食を残し、
多きく背伸びをしながら言った。


「よっしゃー!!気合入れて風呂はいねぇとな・・・

もっかいゲイビデ観て勉強すっかな~・・?」


亀梨は緊張を隠すかのように喋り始めた。


「亀・・・・」

「・・仁さ~マジ上手い店連れてけよな~

・・オレの口結構うるさいよ?」

「・・・亀・・・っ」

「あぁ・・早くこの部屋出て仕事してぇ・・・」

「亀っ!!」


いきなり大きな声を出した赤西に、
亀梨は言葉を詰まらせた。



368  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:58



「・・・・・無理すんな・・・っ・・

見てて痛いんだよ・・」


赤西の言葉に亀梨は作ってた笑顔が、
仮面が剥がれるみたいに崩れた。





369  卍寺  2008/02/21(Thu) 22:59



「・・・・っ・・・無理・・させろよ・・・っ

オレ・・男だから・・・

こんなことなんでもねぇよ・・・つうか・・・

少しぐらいお前の前で格好つけさせろよっ!!・・・・」


亀梨はそう呟くと、寝る・・と言いながらベッドへ向う。

その後ろを赤西は叫んだ。


「亀・・!!お前格好いいよ。

本当はずっとお前の仕事に対する姿勢・・スゲー尊敬してんだ・・」


亀梨は振り向かず、軽く手だけ上げた。




370  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:01



・・・・本当だよ・・・亀・・・・

・・・・・・信じろよ・・・・・っ・・

・・・・・・っ・・


・・・ってこんな時言ってもダメだよな・・・



赤西は顔を両手で覆いながら、小さく溜息を洩らした。




371  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:04



18:30・・・夕飯が運ばれる。



赤西はソレをテーブルに運ぶと、
今だ、ベッドで眠ってる亀梨を起こす。


「・・・亀・・・夕飯・・・」


亀梨は一瞬ビクッと肩を揺らしながら、飛び起きた。


「え?・・嘘・・?・・寝すぎた・・!!」


ボサボサになった髪の毛を手で直し、
そのまま・・ガンガンと頭の即頭部を叩きながら、
・・・寝すぎて頭痛い・・と呟きソファに座る。



372  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:09


亀梨がいつも通りに見え、赤西はホッと安心しながら、
隣に座った。


「お・・美味そう・・・。」


亀梨は両手を合わせながら、食べ始める。

赤西も一緒に食べ始めたが、
しばらくすると亀梨はいきなり口を押さえトイレへ駆け込んだ。

やはりストレスが酷すぎて身体が食べることに拒否反応を起していた。




373  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:12


水で濡れた口を手の甲で拭き、
気まずそうに笑いながら戻ってくる。


「気管に入りそうだった・・ビビッた!吐くかと思ったもん」


赤西には分かっていたが気がつかないふりをした。


「・・・そうか・・・大丈夫か?」


とそれ以上は聞かず、心配そうに微笑む。

それが亀梨には嬉しかった、
自分の弱さを気づかれたくなかったから・・

長年一緒にいた赤西にも、それがわかっていた。



374  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:15


結局、亀梨はほとんどを残し、先にシャワールームへ行く。

その間、もう一度本やDVDを見直し、
ベッドの側にタオル、ティッシュBOX、ローション等を用意しといた。

バイブ等も沢山あるが、きっとコレは使わない。

プライドの高い亀梨にそんなコトはとても出来なかった。

そして万が一切れた時の為に、傷薬用の軟膏も用意する。


「・・よし・・」


SEXに赤西自身、こんなに緊張したことも準備したことも無い。

亀梨が出てきた所で、赤西もシャワールームへ行った。




375  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:17


・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・


そして・・・・

・・・・・・・・・




376  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:19


・・・・・・・・・


・・・・・









377  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:21


ベッドサイドの明かりのみを付け、
赤西と亀梨の素肌が絡み合う。

二人の心臓が張り裂けそうなくらい大きく高鳴り、
お互い触れ合ってる所からそれが響いてくるのがわかった。


「じゃ・・・さ、触るから・・・」


「お・・おう・・どんとこい!」


亀梨は昨日までの愛撫には素直に受け入れていた。

ときどき苦しげに喘ぐ口元とか、
辛そうに寄せられた眉が、とても艶っぽく、
まるでTVで見てるような、セクシーさで赤西を誘う。




378  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:27


秘肛に指を3本入れながら、ローションをよく馴染ませ、
ペニスを扱く。

昨日よりは慣れたのか、
ペニスに与えられてる快楽を上手く感じとっていた。


「亀梨・・もう・・・入れるけど・・」


赤西は内部で指をバラバラと動かしながら言う。

その言葉に亀梨は蒼褪め、ゆっくり赤西と視線を合わせたあと
唇をキュッと噛締め小さく頷いた。

秘肛から指が抜かれ、赤西の腰が大きく動くのがわかる。

そして赤西の右手は亀梨の左膝下を掴み大きく広げ、
腰を挿入しやすい位置へ移動させた。




379  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:29


息が上手く吸えないくらい、心臓が動く。


「・・・・入れるよ・・・」


「た・・た、勃つのか?ちゃんと・・」


亀梨は冷や汗を溢しながら、何とか笑顔を作った。


「うん・・・大丈夫・・」



・・・・・っ・・・・・・



亀梨はこれから来るだろう衝撃にマクラを抱きしめ、顔に押し付けた。



380  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:32



ぬるっ・・




赤西の熱く勃起したペニスが亀梨の秘肛に当てられる。




381  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:35



・・・・熱・・・っ・・・





382  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:37


思わずビクッと亀梨の身体が揺れる。


「亀・・ゆっくり息吐いて・・・」


赤西に言われた通り、何度か深呼吸を繰り返し、
タイミングに合わせ、亀梨の萎えてしまったペニスを扱きながら
ゆっくり挿入させていった。


「・・ツっ・・・・・・・ああっ・・・・っ」


亀梨は酷い衝撃にマクラをきつく抱きしめた。

抱きしめた両手はよほど力を入れてるのだろう・・
白く震えている。




383  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:42



・・・・いた・・ぁ・・・やめ・・・・



・・・こえ・・ぇ・・・・っ・・・




マクラは涙で濡れ始めた。





384  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:46


亀梨自身パニックになってるのだろう、
ペニスが全く反応しない。

赤西はそれでもゆっくり中へ押し進めていく。


ぎち・・ぎち・・・


嫌な軋みをあげながら、奥へ・・・奥へ・・・・

赤西もこんなに慎重に挿入していくのは初めてだった。

それくらい亀梨のソコはきつい。

亀梨の身体はありえないくらい痙攣し、
嗚咽を洩らしていた。

こんな亀梨を見たのは初めてだったが、
赤西は亀梨によって包まれてくコトが嬉しかった・・

もっと自分を知って欲しいとさえ思う、異常な感情。




385  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:48


しばらく腰を進めると半分ほど挿入したとこで、
止まってしまう。

そこから先は指では触れてない未通の場所・・。


「・・亀・・・これ以上は・・痛いかも・・

止めとくか・・・?」


赤西は心配そうに尋ねた。




386  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:50



・・・うん・・・・っ



・・・・・もうやだ・・・・やめてくれ・・・



そう泣きつきたいのに、亀梨は小さく頭を横に振り
「・・大・・・丈夫・・っ」と答える。

愚かな自分に更に涙が溢れた


「・・わかった・・・本当に力抜いてろよ・・・・」




387  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:52


ぎ・・・ちゅ・・・



388  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:54



「ひ・・ぁぁああっ!!・・う・・・っ・・はっ・・」


亀梨は想像していた以上に痛みに、
マクラで押さえてもなお、悲鳴が零れた。



・・・いてぇ!!・・・やだ・・よ・・・


・・・も・・入れないで・・・じん・・っ・・・


・・・・いてぇ・・・よ・・・・・


・・・・じ・・ん・・・



亀梨は心の中で必死に叫びながら、身体を捩らせた。

腹部の圧迫も痛みも半端なくて、
気が違いにそうだった。



389  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:56


それでも小さなプライドは守る。


『赤西に・・・迷惑かけない・・・。』


・・・・・・・・・。




390  卍寺  2008/02/21(Thu) 23:58


ぐ・・・ちゅんっ・・!


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